今回解禁されたビジュアル


多くの読者の心を掴み続ける人気エッセイを黒木華主演で映画化した『日日是好日』の予告編とポスタービジュアルが解禁された。

森下典子が街の茶道教室に通い続けた約25年に渡る日々を綴ったエッセイ「日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」を、大森立嗣監督が映画化した本作。主演を務めるのは『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016)以来の単独主演作となる黒木華。黒木華と、茶道教室の生徒と先生、弟子と師匠としての役柄を演じるのは樹木希林。さらに、多部未華子が共演する。

今回、新たに3人の追加キャストが発表された。典子(黒木華)をあたたかく見守る父に鶴見辰吾。武田先生(樹木希林)の親戚で、典子の憧れでもある雪野役を鶴田真由が気品のある存在感をもって演じる。茶道教室の後輩で、予告編では「足がしびれて動かないです」と困り果て足をくずす15歳の高校一年生・ひとみ役に、本作で映画初出演となる乃木坂46の山下美月。実はひとみには茶道の素質があり、やがて披露される美しいお点前も見どころだ。

併せて予告編とポスタービジュアルが解禁された。「世の中には『すぐわかるもの』と『すぐわからないもの』の二種類がある。すぐにわからないものは、長い時間をかけて、少しずつわかってくる」。そんな言葉とともに映し出される、蹲(つくばい)、掛け軸、柄杓(ひしゃく)。静かなお茶室で繰り広げられる、驚くべき精神の大冒険を予感させる茶道具の数々。

典子(黒木華)がお茶を始めて24年。20歳のときに母親の勧めで、いとこの美智子(多部未華子)と、自宅近くにある武田先生(樹木希林)の茶道教室を訪ねた。「いらっしゃい」と笑顔で迎える武田先生。それがお茶との出逢いだ。帛紗(ふくさ)さばき、茶筅(ちゃせん)通し、畳の歩き方・・・「お茶ってなんだかすごく大変」と意味も理由もわからない所作に戸惑う二人に、「お茶はね、まず『形』なのよ。初めに『形』を作っておいて、後から『心』が入るものなのね。頭で考えないで自分の手を信じなさい」という武田先生。「習い事の先生」という枠を大きく超えた、あたかも人生の師匠のように、大きな包容力で典子たちを導いていく。

そんなある日、鎌倉の海岸で大学卒業を間近に控えた二人は、お互いの卒業後を語り合う。本当にしたいことがなんなのか分からないまま悩む典子。就職の挫折、失恋や大切な人との別れ。そして気がつけば、いつもそばに“お茶”があった。次第に “お茶”の魅力に気付き、惹かれていく。五感を使って、全身で、その瞬間を味わう。典子の何かが変わっていき、やがて「日日是好日」という言葉をかみしめる。青春のほろ苦さや甘酸っぱさ、「お茶」との出会いを通して典子が成長していく姿も、共感せずにはいられない見どころだ。

本作は、黒木華と樹木希林による師弟ドラマ、黒木華と多部未華子の青春ドラマ、ふたつの軸が紡ぎだす、内なる自由と生きる喜び、そして、かけがえのない“今”を描く物語だ。「私、最近思うんですよ。こうして毎年、同じことができることが幸せなんだって」と武田先生が語りかける。移ろいゆく日々のなかで「お茶」が教えてくれたこととは?一期一会の感動作が誕生した。

予告編

映画『日日是好日』は2018年10月13日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国で公開!
監督・脚本:大森立嗣
原作:森下典子著「日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」
出演:黒木華、樹木希林、多部未華子
配給:東京テアトル/ヨアケ
©2018「日日是好日」製作委員会