日本を含むアジアの気鋭監督3名がひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作するプロジェクト第2弾『アジア三面鏡2018:Journey』の主要キャストが発表された。

日本を含むアジアの監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作する本プロジェクト。アジアに生きる人々を独自の視点から描くことで、それぞれの国の社会や文化を三面鏡のように映し出し、アジアに生きる隣人 としてお互いがお互いを知り、理解し、共感し、アジア人としてのアイデンティティや生き方を模索する契機になることを目指す。3名の監督は、他のアジアの国と何らかの形でつながりを持つ人々を登場させること、そして撮影はアジアの国のどこかで行うこと以外は自由にそれぞれのスタイル で、テーマに沿った作品を仕上げる。

第2弾となる本作『アジア三面鏡2018:Journey』は、松永大司監督(日本)、エドウィン監督(インドネシア)、デグナー監督(中国)の3名が「旅」をテーマに、他国のスタッフ・キャストとともに、若手監督らしい瑞々しい感性を発揮したオムニバス作品。アジアを旅する人々を通じ、未来への希望と展望を感じさせる3作品が揃った。

『碧朱』松永大司監督

『碧朱』

舞台はミャンマー。主人公はヤンゴン市内の鉄道整備事業に携わる日本人・商社マン。民主化して間もない街の進化と喪失、現地の人々との交流、彼が抱いた心の機微を色彩豊かな映像で描き出す。主演は今最も勢いのある俳優・長谷川博己。静かで力強い演技に新しい魅力を感じさせる。ヒロインは監督が現地で発掘した現役大学生の新人、ナンダーミャットアン。美しい民族衣装も必見だ。

『海』デグナー監督

『海』

中国・北京から海を目指し、全く性格の違う母娘が旅するロードムービー。徐々に旅の目的が分かってくる展開に最後は涙すること必至。喧嘩しながら旅を続ける母娘を通して、普遍的な親子の問題、現代中国特有の人間模様が浮き彫りに―。デグナー監督自身の経験や境遇が大きく反映された渾身の物語。主演は高い演技力に定評のあるベテラン女優チェン・ジンと実力派若手女優ゴン・チェ

『第三の変数』エドウィン監督

『第三の変数』

インドネシア人夫婦が旅先の東京で出会う不思議な男性。民泊を営む傍、コンサルタントを自称するその男から奇妙で官能的なアドバイスを受ける夫婦。シュールレアリストとして知られるエドウィン監督が独特な切り口で描く物語。主演を務めるのは、3作品共通キャストでもあるインドネシアの国民的俳優ニコラス・サプットゥラ、インドネシアの人気女優アグニ・プラティスタ、日本・インドネシア合作映画『Killers』で北村一輝との共演経験もある実力派俳優オカ・アンタラ

本作『アジア三面鏡2018:Journey』は、2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝)に開催される第31回東京国際映画祭でワールドプレミア上映された後に、11月9日(金)~15日(木)に新宿ピカデリーほかにて公開される。また、シリーズ第1弾『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』も10月12日(金)~18日(木)に新宿ピカデリーほかにて公開されることが決定した。

映画『アジア三面鏡2018:Journey』は第31回東京国際映画祭でワールドプレミア上映、2018年11月9日(金)~15日(木)に新宿ピカデリーほかにて公開!
©2018 The Japan Foundation, All Rights Reserved