森見登美彦、西島秀俊、蒼井優、北香那、竹中直人、石田祐康監督

『ペンギン・ハイウェイ』の初日舞台挨拶が8月17日(金)にTOHOシネマズ 日比谷で行われ、北香那、蒼井優、西島秀俊、竹中直人、石田祐康監督、原作者の森見登美彦が登壇した。

公開初日に行われた今回の舞台挨拶では、豪華キャストや監督、さらに原作者が登壇し、本作について語られたほか、この日33歳の誕生日を迎えた蒼井優と、23日(木)に21歳の誕生日を迎える北香那にサプライズで特製ケーキが用意され、イベントを盛り上げた。

オーディションで主人公アオヤマ君役を射止めた北は「新鮮な気持ち。何よりもうれしい」と主演映画の公開初日を笑顔で迎え、お姉さん役の蒼井は「石田監督が全カットに愛情を詰め込んだ映画です」と石田監督の功績を称えるなど、キャスト・監督らの仲の良さを感じさせた。そんな蒼井は、完成披露試写会の日が石田監督の誕生日だということを知らなかったと言い、この日改めてTシャツをプレゼントしたことを明かした。さらに石田監督は、もらったTシャツをすぐに着て、今回の舞台挨拶に登壇し「新たなお気に入りができました」と笑顔を見せた。

本作が長編映画デビュー作となった石田監督は「大変だということは聞いていましたが、大変でした」と率直な感想を明かし「尊敬するスタッフやキャストとかかわりあう楽しさとプレッシャーがあった」と語った。そんな石田監督は、竹中から「こんなにうれしそうにドキドキしている監督は初めて見た」と言われて照れ笑いを浮かべつつも、原作者の森見から「イメージしたものがうまくアニメの映像として再現されていた」と称賛されると恐縮しきりだった。

本作は、少年の目を通して夏の思い出を描いているが、“この夏挑戦したいことは?”という質問に、「南海キャンディーズのしずちゃんとスキューバダイビングに行こうっていう話をしているので行きたい」と具体的な目標を明かした蒼井。続く西島は「あの・・・たき火みたいなの!」と答えると、MCから「キャンプファイヤー?」と返され、「キャンプファイヤーです!普段インドアなので、外に出て火を燃やしてみたい」と答え、その独特な表現に会場は笑いに包まれた。

ここで北と蒼井にバースデーサプライズとしてケーキが用意され、さらに石田監督からそれぞれの似顔絵が手渡されると、二人ともそろってうれしそうに笑顔を見せたものの、蒼井は「『バースデーケーキが登場』までは台本に書いてあったので、全然サプライズじゃないと思ってた(笑)」と暴露し会場を沸かせた。

最後に森見は「石田監督に任せてよかったと思える作品に仕上がっています」、竹中は「こんなに素敵な作品に参加させていただいてうれしい」とそれぞれ改めて石田監督を称賛。北は「アオヤマ君の、あのキラキラした世界は忘れちゃっていたので、映画を観たら昔の自分に会いたくなりました」、石田監督は「この少年の視点のクリアさ、まっすぐな瞳に映る風景をこの映画で描きたいと思ってがんばりました。最後までこの少年を見届けてください」と本作をアピールした。

『夜は短し歩けよ乙女』、『有頂天家族』など数々のベストセラー作品を持つ森見登美彦の原作を、気鋭のアニメーションスタジオ・スタジオコロリドによりアニメーション映画化。監督は、その才能に注目が集まるクリエイターの一人、石田祐康。声の出演として、主人公アオヤマ君役に、オーディションで役を射止めた若手女優・北香那、いたずらっぽい明るい一面と、ミステリアスな雰囲気を併せもつ“お姉さん”を演技派女優・蒼井優が演じる。

【取材・写真・文/編集部】

北香那

蒼井優

西島秀俊

竹中直人


映画『ペンギン・ハイウェイ』は全国で公開中!
監督:石田祐康
原作:森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」(角川文庫刊)
出演:北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、能登麻美子、久野美咲、西島秀俊、竹中直人
配給:東宝映像事業部
© 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会