吉沢亮、広瀬すず、堤真一


広瀬すずがコメディに初出演となる『一度死んでみた(仮)』が映画化されることが決定した。

本作は、父のことが死ぬほど嫌いな女子大生と、「少しだけ死ぬ薬」で死んで“おばけ”になってしまった父親を巡って巻き起こる騒動を描くコメディ。次々と繰り広げられる笑いとギャグの応酬、予測不能なスピード感ある展開に、息つく暇もない怒涛のコメディ映画が誕生する。

主人公の野畑七瀬役には、今回がコメディ初出演となる広瀬すず。青春映画、社会派作品など、これまで様々なジャンルに挑んできた彼女が、今作でまた新たな魅力を爆発させる。広瀬が演じる七瀬は、父・計のことが嫌いすぎて、計の似顔絵を描いたサンドバッグを「クソオヤジ!」と日々殴り、「臭い!」と言っては計の顔面に消臭スプレーを吹きかけるほどの徹底ぶり。彼女が過去に演じたピュアでまっすぐな女子高生や、心に闇を抱えた影のある少女から一転、これまでに見たことのない、テンション高く毒を吐きまくるハジけたキャラクターを演じる。

その七瀬の父親で、製薬会社を経営するゴリゴリの理系、仕事に夢中過ぎて家庭が後回しになってしまう計(はかる)役には、日本映画界きっての演技派の一方、抜群のコメディセンスも見せる堤真一。広瀬と堤は本作が初共演となり、二人の〈最強に仲の悪い親子ぶり〉にも期待が高まる。そして計の会社の社員で、存在感が薄いために“ゴースト”と呼ばれている松岡役に、昨年・今年と連続して毎年5本以上の出演作が続き今最も勢いのある吉沢亮。これまで眩いほどの存在感を放ってきた吉沢が、どう“存在感を薄くするか”にも注目だ。

話題性と演技力とコメディセンス、すべてがそろったこれ以上ない夢の豪華キャスティングが実現。一癖も二癖もある個性的なキャラクターたちが繰り広げる、かつてないコメディ・エンターテイメントを生み出す。そして監督には、KDDI auの「三太郎」シリーズや、堤真一も出演する日野自動車「ヒノノニトン」シリーズなどユニークで話題のCMを数々手掛け、広告賞も多数獲得している浜崎慎治。本作が満を持しての映画初監督となる。本作品は2018年9月上旬よりクランクインし、関東近郊での撮影を経て10月上旬にクランクアップの予定。

広瀬すず(野畑七瀬役)コメント

コメディ作品にずっと憧れがあったので、今回挑戦させて頂けると聞いて楽しみではありますが、
面白くできるかどうか、楽しめる余裕があるか不安です。
キャストの皆様もとにかく濃厚な方ばかりですし、もう、必死についていきたいと思います。
七瀬役の決めポーズとして、人差し指を立てる仕草があるのですが、
普段、中々自分自身で人差し指を立てることがないので、役作りとして、毎日撮影前に人差指を立て、
気持ちをあげる練習をしたいと思います(笑)
この七瀬役を満喫したいと思います。
きっともの凄くファンキーな映画になると思いますので、ぜひお楽しみに!!

堤真一(野畑計役)コメント

今回お話をいただいて、まず脚本を拝読したのですが、とにかく面白かった!
“一度死んでみる”という奇抜な設定、軽快なテンポの会話劇、笑えて泣ける父娘のドラマ。
野畑計という男を演じるなら?と想像しながら読み入ってしまいました。
そしてTVCMでご一緒してきた浜崎監督の初映画監督作と知って、出演させていただくことを決めました。
独特の世界観をおもちの浜崎監督と、どんな父親像をつくれるか、是非ご期待ください!!

吉沢亮(松岡卓役)コメント

台本を読んで、テンポの良いユーモアあふれるセリフと、愛情の示し方を知らない親子の不器用さに引き込まれました。
僕の役は存在感が無く、隣に居るのに気づいてももらえない可哀想な男ですが、個人的には存在感バリバリのキラキラした男より、こういったみんなから無視されるような、ザコキャラのほうが性に合っているので、撮影が今から楽しみです。
この作品で、浜崎監督に気に入ってもらい、CMにも呼んでもらえるように頑張ります!!

澤本嘉光(脚本)コメント

広瀬すずさんは過去にCMの仕事でご一緒した時に、演技力とともに実は天性のコメディエンヌのセンスを持った方だと思ったので、まさに今の彼女でなければできない、笑えるけど泣けてそれでいてちょっとポップな映画を作れたらと思いました。堤さん、吉沢くんをはじめとする想像以上の実力派キャストの方に参加いただけて、脚本の数倍良くなりそうです。よく「構想5年!」とか予告編で言っているのを見て「また大げさだな」・・・と思っていましたが、実際5年かかるもんなんですね。

浜崎慎治(監督)コメント

こんな豪華なキャストに集結して頂けたことに大変感謝をしております!映画初監督というプレッシャーに押し潰されそうですがしっかり舵をとっていきたいと思います。そして今まで見たことない広瀬すずさんに出会いたいです。

ストーリー

大学4年生の野畑七瀬は、野畑製薬の社長である父親の計(はかる)と二人暮らし。研究に没頭する仕事人間で母親の死に際も立ち会わず、何かと口うるさく干渉してくる計のことが大嫌いな七瀬は、「一度死んでくれ!」と日々毒づいている。ところがそんなある日、計が本当に「一度死んで」しまう。実は計の会社では「若返りの薬」を開発しており、その途中で偶然出来上がった「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲んだためだった。会社乗っ取り計画を知った計は、「一度死んでみる」ことで、社内のスパイ社員を突き止めようとしたのだ。社長が死んでしまったと会社は大騒ぎ。遺言により、七瀬は社長を継ぐはめになる。事情を知らず動揺する七瀬の前に、なんと計が”おばけ”となって現れる。野畑製薬の社員で、存在感が薄すぎるせいで”ゴースト”と呼ばれている松岡から、ライバル会社と通じるスパイ社員の陰謀、そして父の死の真相を聞かされた七瀬は、”おばけ”の計、”ゴースト”松岡とともに、その計画を阻止し、計を無事生き返らせようと乗り出すが、なんと、計の“遺体”が予定よりも早く焼かれてしまうことに!果たして、3人の行方はどうなるのだろうか・・・?

映画『一度死んでみた(仮)』は2020年に全国で公開!
監督:浜崎慎治
出演:広瀬すず、吉沢亮、堤真一
配給:松竹