上段)堀未央奈
下段)清水尋也、板垣瑞生、間宮祥太朗

乃木坂46・堀未央奈初主演×山戸結希監督最新映画『ホットギミック』が製作決定した。

ただの甘いラブストーリーではなく、十代の揺さぶられる心とヒリヒリした肌感覚を描く本作。映画界期待の新鋭・山戸結希が青春映画の新たなスタンダードを生み出す。主人公の初と、同じ社宅に住む幼馴染の亮輝、梓、そして兄の凌。“本物の恋”を求めて三種三様の王道の恋愛が展開され、若い読者には少し背伸びをした内容も入り混じったストーリー。

3人の男性との恋に揺れ動く主人公・成田初を演じるのは、乃木坂46の堀未央奈。歌やダンス未経験ながらも7thシングル「バレッタ」にて初選抜入りし、同時に2期生で誰よりも早く正規メンバーへ昇格。さらに、初選抜にも関わらずいきなりのセンターに抜擢された実力の持ち主。2017年には人気女性ファッション誌「ar」のレギュラーモデルに抜擢され、発売した1stソロ写真集「君らしさ」は発行部数が10万部を突破。山戸監督が14thシングル「ハルジオンが咲く頃」のMVを手掛けた際に、そのみずみずしい存在感が印象に残ったため、今回は映画初出演にも関わらずいきなりの主演に抜擢された。キャスティングにについて制作側は「ずっと見ていたくなるようなフレッシュでみずみずしいヒロイン像を探す中で、堀未央奈さんの存在が浮上しました。映画界ではまだ無名だが、だからこそ未知数な可能性を秘めたヒロインを新たに作り出せるはず。映画界ではニューカマーとなる堀が、山戸監督作品の中でどんな女優として輝くのか、期待が高まります!」と語っている。

主人公と同じマンションに住む幼馴染・橘亮輝を演じるのは清水尋也。2014年、デビュー2年目にして映画『渇き。』の演技で注目を浴びると、『ソロモンの偽証』(2015)『ちはやふる』(2016)と、立て続けに話題のシリーズ映画に出演。TVドラマ「anone」(2018/NTV系列)、「チア☆ダン」(2018/TBS系列)のほか、「インベスターZ」(2018/TX系列)では連続ドラマ初主演を果たすなど、まさに今、若手俳優界で未来を嘱望される演技派俳優。エリート男子高に通い頭脳明晰・容姿端麗な女子の憧れの的でありながら、初への想いをうまくぶつけられない亮輝の繊細な心情の変化をどのように表現するのかに注目だ。

もう一人の幼馴染・小田切梓を演じるのは板垣瑞生。2015年公開の映画『ソロモンの偽証』で、約1年に渡る邦画史上最大規模のオーディションを経て1万人の参加者の中から準主役・神原和彦役に選ばれたことを皮切りに、その後も、大河ファンタジー「精霊の守り人」(2018/NHK)や、現在公開中の映画『響-HIBIKI-』にも出演するなど、俳優としての才能も発揮。その一方で、人気ヴォーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても活動するなどティーンに絶大な人気を誇る現役高校生の板垣。今作では、人気モデルとして華やかな世界で活躍するも、過去のとある出来事から心に暗い影を潜め、どこかミステリアスな雰囲気を持つ梓を熱演する。

初の兄・成田凌を演じるのは間宮祥太朗。TVドラマ「スクラップ・ティーチャー〜教師再生~」(2008/NTV)で俳優デビュー。『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(2016)『帝一の國』(2017)では強烈なキャラクターを見事に演じきり、その後『全員死刑』(2017)で映画初主演。現在放送中の連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK)や「ゼロ 一攫千金ゲーム」(NTV)にも出演し、正反対の役柄を同時にこなすその演技力の高さに注目が集まっている。

すべての発端は、山戸結希監督の前作『溺れるナイフ』(2016)よりも前の2014年冬。当時東映の若手社員であった現プロデューサーの高橋・山尾が、山戸監督作品『おとぎ話みたい』(2014)を鑑賞し、その濃密な世界観に衝撃を受けて山戸監督と連絡を取った。山戸監督は、新世代の映画監督の中でも、ひときわ異彩を放つ存在で、メジャーデビュー作となった『溺れるナイフ』では興行収入7億円強のヒットを記録。そして企画・プロデュースを務める映画『21世紀の女の子』は本年度の東京国際映画祭に正式招待されている。そんな山戸監督と、若いプロデューサーの「若者の胸に突き刺さる鮮烈な、新しい時代の青春映画を作りたい」という情熱が合致し、『溺れるナイフ』の公開と前後して、本作の企画が進められた。

制作陣は「今作が、原作の『ホットギミック』のように、既成の少女漫画映画の文脈に回収されない全く新しいテキストとして確立されるような、若者の目にも鮮烈な印象を追求していきたい思い。見てくれた人に、“私だけの為に作られた映画だ”と実感してもらえると嬉しいです。現実逃避のためのファンタジーに過ぎない少女漫画映画ではなく、傷つくことも含めて現代のリアルな恋愛なのだということを、印象的に描いていきたい」と意気込む。メガホンを執る山戸監督は、今回は自ら脚本も手掛け、年齢的に過渡期にある出演者たちの今しか切り取れない一瞬を物語に乗せて描く。

堀未央奈(成田初役)コメント

私自身、映画は初主演と言う事で不安な気持ちはありますが、クランクインして、監督の演出、共演の皆さんとのお芝居、その1つ1つの撮影が本当に楽しいです。実は人見知りなので、最初は現場に溶け込めるか不安でしたが、共演のみんなも年が近く話しかけてくれるので、ほっとしています。
元々、山戸監督とは、乃木坂46のMVでご一緒したことがありましたし、作品もいくつか拝見していました。ずっと、もっと一緒にお話ししてみたいなと思っていたのですが、今回、撮影が始まる前に2人でじっくり話せる機会がありました。この映画にかける思いを本気で話すことができ、カメラの前に私がいる時の気持ちも、汲み取ってくれているんじゃないかな?と、思っています。
原作は、凄く面白い作品。誰かと付き合っていたとしても、ほかの誰かに気持ちが迷ってしまう事、誰にでも起こりうることじゃないかなと思っています。そんな初のリアルな心情、心の揺れを新鮮にリアクションしていきたいです。

清水尋也(橘亮輝役)コメント

山戸監督と作品を作れる事への喜びと、良い物にしなければ、というプレッシャーを共に感じました。
とても難しい役所ではありますが、決して妥協せず、皆様の心に残る橘亮輝を演じ、そして生きたいと思います。

板垣瑞生(小田切梓役)コメント

山戸さんの作品は前から観ていたのもあって、自分が出られるだなんて思っていなかったのですが、出演させていただける以上は全力をぶつけてみたいと思います。それに、清水(尋也)君とも前に共演したので、また一緒に作品に出られることが楽しみで仕方がないです。一緒にいい作品にしたいです。
梓の闇の部分も、すごくキラキラとした部分もどっちもたくさんの方に魅力的に伝わるように楽しめればと思っています。

間宮祥太朗(成田凌役)コメント

山戸監督と初めてご一緒するので、一刻も早く山戸組の撮影リズムに入り込みたいと思っています。凌はとても切ないキャラクターです。山戸監督とも、それをしっかり表現できたらいいね、という話をしていたので、しっかりキャラクターを作っていきたいですね。僕はどうも、年下の女優さんから「怖い」と思われてしまうことがあるのですが(笑)、堀さんとは兄と妹の役ですから、そう思われないように関係を作っていかなくちゃいけないなと思っています。

相原実貴(原作)コメント

映画館で、私が造ったキャラクターたちが動く世界を観せて貰える機会に感謝しつつ、漫画とはまた別の実写版ギミックを読者の皆さんと一緒に楽しみにしたいと思います。

山戸結希(監督・脚本)コメント

たったひとりの女の子のために、漫画を描き続けてきた相原先生の心の美しさに、せめてこの作品を作っている間だけは、どうか共鳴しながら、心から美しいと感じるキャストの皆さんを、その感覚そのままに、スクリーンに映し出せることを祈っています。
なにも良いことがないと地獄のような日々を生きている、たったひとりの十代の女の子が、近所のショッピングセンターの中にあるシネコンに、ふらりと劇場に迷い込んだときに、たった一回出会えるような作品にしたいと願っています。たったひとりの十代の女の子へと、お手紙を書くように、この映画を撮りたいとずっと思っていました。

ストーリー

どこにでもいる平凡な女子高生・成田初(なりたはつみ)。優しい兄・凌(しのぐ)、元気な妹・茜(あかね)と両親と、ごく普通の家庭で暮らしていた。ある日、同じマンションに住む橘亮輝(たちばなりょうき)に弱みを握られ、亮輝の無茶な命令に振り回されることに。そんな時、数年前に突然引っ越していった幼馴染・小田切梓(おだぎりあずさ)が帰ってきた。人気モデルとして活躍し、遠い存在だと思っていた梓が、昔と変わらず自分を守ってくれる姿に初は自然と魅かれていく。亮輝に邪魔をされながらも、初と梓は付き合うことに。幸福感に溶けてゆく初だったが、実は梓にはある目的があった―。さらに、兄・凌の秘密を知ってしまう。今まで通りではいられなくなり、戸惑う初。昔から憧れの存在だった梓。口は悪いが傷ついた初を励ましてくれる亮輝。幼い頃からいつも自分を守ってくれる凌。そんな3人の男性との恋に揺れ動く初の運命は―。

堀未央奈

清水尋也、板垣瑞生、間宮祥太朗

山戸結希監督


映画『ホットギミック』は2019年に公開!
監督・脚本:山戸結希
原作:相原実貴「ホットギミック」(小学館「Betsucomiフラワーコミックス」刊)
出演:堀未央奈、清水尋也、板垣瑞生/間宮祥太朗