『ホットギミック ガールミーツボーイ』の完成披露イベントが6月12日(水)に新宿バルト9で行われ、堀未央奈、清水尋也、板垣瑞生、間宮祥太朗、桜田ひより、上村海成、吉岡里帆、山戸結希監督が登壇した。

ステージに設置された“超巨大卵から生まれる”という登場に堀は「卵の中にいる時から乃木坂46のライブをしている時以上に緊張して、“どうしよう~”と思ったんですけど、キャストのみなさんが殻を破ってくださったので楽しく誕生できました」と話した。

この作品に込めた思いとは?という質問に堀は「ティーンムービーだから、女の子向けの映画だからという妥協やあなどりは一切なく、スタッフやキャストが尽力して作った映画です」と感極まりながら答え、そんな山戸結希監督の背中を間宮がさすり会場を沸かせた。それに対し山戸監督は「間宮さんのファンに殺されたくないのでー!」と笑いを誘った。

上海国際映画祭アジア新人部門優秀賞女優を受賞した堀は「ノミネートしていただいたと聞いたときは本当にびっくりして実感が初めは湧かなかったんですけど、スタッフさんやキャストのみなさんが本当に喜んでくださって、『ホットギミック ガールミーツボーイ』を背負って上海国際映画祭に行かせていただいて世界中の方にホットギミックの良さを知ってもらえるように背負って頑張りたいなと思いました」と横広を見せた。また、山戸監督は堀未央奈の演技について「堀未央奈さん以外ありえなかったなという形で輝いてくださって素晴らしかったです」と絶賛した。

この映画の新しいなと思えるところはどのようなところかという質問に対し、清水は「この作品は恋愛の傷にちょっとヒリってするかもしれないけど、その傷は確実に良い方向に向かっていくだろうし、その傷をまた受け入れられるかもしれないし、空っぽの人は満たされるかもしれないし、絆創膏になるみたいな、傷薬になるような映画だと僕は思っているので、今までの青春映画とは全然違った可能性だったり、力を秘めていると思います」と熱く語った。

また、本作で描かれる“不器用な恋” “溶けるような恋” “秘められた恋”という3つの初恋にかけて、「不器用だったなと思う出来事」「とろけるような思いをした出来事」「秘密にしている出来事」の3つのテーマから各キャストが一つのテーマを選んで発表するというコーナーで、山戸結希監督は「秘密にしている出来事」として、「ホットギミック2を撮りたい、永遠に撮っていたいくらい大好きな映画です」とこの作品への愛を語った。

最後に堀は「絶対にこの映画を見終わった後に何か胸に抱えて、何かを感じて帰っていただけると思うので、私自身としてもたくさん挑戦させていただきましたし、いっぱい思いも熱も込めて演じさせていただいたので、ぜひこのキャスト、スタッフさんそして山戸監督の熱い思いを感じ取っていただきながら一分一秒見逃さず、目を見開いて見てもらえたら嬉しいです」と話した。

ただの甘いラブストーリーではなく、十代の揺さぶられる心とヒリヒリした肌感覚を描く本作。映画界期待の新鋭・山戸結希が青春映画の新たなスタンダードを生み出す。主人公の初と、同じ社宅に住む幼馴染の亮輝、梓、そして兄の凌。“本物の恋”を求めて三種三様の王道の恋愛が展開され、若い読者には少し背伸びをした内容も入り混じったストーリー。3人の男性との恋に揺れ動く主人公・成田初を乃木坂46の堀未央奈、幼馴染・橘亮輝を清水尋也、もう一人の幼馴染・小田切梓を板垣瑞生、初の兄・成田凌を間宮祥太朗が演じる。

【取材・写真・文/市原唯衣】

映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』は2019年6月28日(金)より全国で公開!
監督・脚本:山戸結希
原作:相原実貴「ホットギミック」(小学館「Betsucomiフラワーコミックス」刊)
出演:堀未央奈、清水尋也、板垣瑞生/間宮祥太朗、桜田ひより、上村海成、吉川愛、志磨遼平、黒沢あすか、高橋和也、反町隆史、吉岡里帆
配給:東映
© 相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会