中村優一、川栄李奈、小野塚勇人、瀬木直貴監督

『恋のしずく』の完成披露舞台挨拶が9月25日(火)に都内で行われ、川栄李奈、小野塚勇人、中村優一、瀬木直貴監督が登壇した。

本作が映画初主演となった川栄は「人見知りなので、仲良くなれるのか不安だった」と振り返りつつも、撮影現場では「初日からこたつでごはんを食べながら仲良く話せた」と雰囲気の良さを明かし、小野塚も「毎晩のように飲んでた」と笑顔を見せた。

劇中では、東京から実習のために東広島市・西条にある日本酒の酒蔵に行くことになる川栄だが、役作りに付いては「普通の大学生だったのでそんなに意識はしていなかった」と明かしつつも、撮影では役どころを同じように学ぶことも多かったようで「お酒造りって本当に大変だと思いました。どれだけ愛情が入っているのかを実感しました」と言葉をかみしめた。

酒元の息子役を演じた小野塚は「まずは日本酒を知ることから始まった」と振り返り、「(演じる役が)成長していくんですけど、自分も日本酒への愛が深まっていく感覚があった」と明かした。そんな小野塚は、川栄との思い出を聞かれて「特にないです」と冗談を交えつつ「いきなりこたつを囲んでお弁当を食べたのは、気まずさを通り越して笑えた」と撮影初日を振り返った。

本作で酒元として、小野塚の父親役を演じた大杉蓮さんについて、小野塚は「親父と(自身が演じる)完爾の関係になっていくのを背中で語っていただいた」と振り返った。川栄は言葉を交わすことも多かったようで「縁側で日向ぼっこしながら写真を撮っていただいた。自分のことよりも人のことを機にかけていただくのが印象的」と語った。

また、過去に「仮面ライダー」シリーズに出演している中村だが、本作の撮影では「仮面ライダーエグゼイド」に出演した小野塚のバイクに乗るシーンがあるといい「小野塚君の後ろに乗らせていただくのは光栄でした」と笑顔を見せると、小野塚は「どちらかというと僕はバイクに乗るんじゃなくて、バイクに変身する。乗られてきたので、今回ライダーを乗せられてよかった」と語り、会場は笑いに包まれた。

最後に川栄は「東広島の風景や、街の方たちの思いがスクリーンを通して伝わればいいなと思います。観終わった後にほっこりしたな、もう一回観たいな、広島行ってみたいなと思ってもらえたらうれしいです」とメッセージを送った。

東広島市・西条を舞台にリケジョの大学生・詩織が、日本酒の酒蔵へ実習に行くことになり、酒造りを通じて目覚める人生の喜び・出会いと別れを経験しながら成長していくヒューマンドラマ。農大に通う大学三年生の主人公・詩織役には、女優として数々の話題作に出演する川栄李奈。本作が映画初主演となる。また、詩織が実習にやってくる乃神酒造の蔵元の息子・莞爾役には劇団EXILEのメンバーである小野塚勇人。ほかに宮地真緒、小市慢太郎、本作が遺作となった名優・大杉漣さんら豪華な出演陣が脇を固める。監督は、テーマとなる地方に実際に住み綿密な調査と土地土地の息吹を肌で感じながら映画を制作していくことで知られている名手・瀬木直貴。

【取材・写真・文/編集部】


映画『恋のしずく』は2018年10月13日(土)広島県で先行上映、10月20日(土)より丸の内TOEIほか全国で公開!
監督:瀬木直貴
出演:川栄李奈、小野塚勇人、宮地真緒、中村優一、蕨野友也、西田篤史、東ちづる、津田寛治、小市慢太郎、大杉漣
配給:ブロードメディア・スタジオ
©2018「恋のしずく」製作委員会