6人の死刑囚と対話するひとりの男の姿を描いた映画『教誨師(きょうかいし)』にコメントが到着した。

“教誨師(きょうかいし)”とは、受刑者に対して道徳心の育成、心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く人。大杉漣さんが演じる主人公・佐伯は、死刑囚専門の教誨師である牧師。独房で孤独な生活を送る死刑囚にとって、教誨師はよく理解者で、話し相手。一報の佐伯は彼らに寄り添いながらも、自分の言葉が本当に届いているのか、死刑囚たちが心安らかに死ねるよう導くのは正しいことなのか苦悩し、自らの人生と向き合うことになる―。ほとんどが教誨室での会話劇ながら、息つく間もない約2時間。時にユーモアを交えながら展開される、“死”の側から捉えた強烈な“生”の物語。

今回、本作の公開に当たり、草彅剛、天海祐希、黒沢清監督からコメントが到着した。

草彅剛(俳優)コメント

映画『教誨師』を見た夜、僕は珍しくなかなか寝付けませんでした。
〝生〟と〝死〟 誰にでも共通して存在する事。
それはとてもシンプルな事なのに、何で人はうまく生きられないのか?
いつの間にか、僕も、薄暗い小さな面会室の中に入って、
死刑囚の方と一緒に、目の前の漣さんの話を聞いているかの様でした。
こんなにも映画と、僕自身の距離が近く感じたのは初めてかも知れない。
きっと、それは漣さんの心と牧師、佐伯保の心が重なり、
本当の教誨師になっていたからだと思います。
300の顔をもつ男、〝大杉漣〟さんの顔が
また一つ、これからも増えましたね。
ありがとう、漣さん。

天海祐希(女優)コメント

漣さんの、優しくも鋭い矢で心の真ん中を射られた気がした。
真っ直ぐ、誠実な瞳で漣さんが見ていた事、
そして伝えたかった事が今、ここに残っている。
もう一度、漣さんに触れられた様な、そんな気がした。

黒沢清(映画監督)コメント

日本映画の俳優はつくづく層が厚いなあと思った。
凛とした俳優、いかにも何気ない俳優、得体のしれない俳優、
見ていてほっとなる俳優。そして、それらの頂点に大杉漣がいる。


映画『教誨師』は2018年10月6日(土)より有楽町スバル座ほか全国で順次公開!
監督・脚本:佐向大
出演:大杉漣、玉置玲央、烏丸せつこ、五頭岳夫、小川登/古舘寛治・光石研
※古舘寛治の舘は舎に官が正式表記
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
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