ブロードウェイミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』が2019年に7年ぶりとなる日本公演が行われることが決定し、併せてヘドウィグ役を浦井健治が演じることが決定した。

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は、1997年よりオフ・ブロードウェイで初上演されロングランを記録し世界各地で上演、2001年には映画化され、サンダンス映画祭観客賞、監督賞などを受賞、マドンナやデヴィッド・ボウイなど数々のセレブリティ達も熱狂し、舞台・映画共に世界中に一大ブームを巻き起こした。2014年にはリバイバル作品としてブロードウェイに進出、トニー賞4部門という快挙を遂げ、2015年公演ではジョン・キャメロン・ミッチェルによる「オリジナル」ヘドウィグ登場でトニー賞名誉賞を受賞した。

日本語版公演では、2004年、2005年にPARCO劇場ほかで三上博史主演で初演を果たし全日ソールドアウトの大盛況、2007年、2008年、2009年には山本耕史主演で全編英語詞の歌唱で話題を呼び、2012年は森山未來を主演に、映画監督・大根仁演出のもと、日本を舞台としたオリジナル解釈のもと新たなヘドウィグ・ワールドを誕生させた。また、2017年秋には本作の生みの親であるジョン・キャメロン・ミッチェル本人の来日による「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチSPECIAL SHOW」が開催され、本作の底知れぬ魅力と音楽の力を、時代を超えて体験する貴重なチャンスとなった。

7年ぶりとなる今回の日本公演の新ヘドウィグを、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞(2017)など俳優として輝かしい受賞歴を持ち、ミュージカル「王家の紋章」「メタルマクベス」など多くの大作舞台の出演を果たす浦井健治が演じることが決定。イツァークには、年齢・国籍・性別非公表の4人組バンド女王蜂のボーカルとして活躍し、近年はファッションモデル、ミュージカルにも出演するなど活動の幅が多岐にわたるアヴちゃんが参加。演出は、デヴィット・ルヴォー、三谷幸喜などのもとでも数多くの作品に参加し、東京とニューヨークで脚本家、演出家として活躍、近年は舞台『Fate/ Grand Order THE STAGE』シリーズの脚本・演出・作詞なども手掛ける福山桜子が翻訳・演出を担当する。

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』

作:ジョン・キャメロン・ミッチェル
作詞・作曲:スティーヴン・トラスク
翻訳・演出:福山桜子
出演:ヘドウィグ/浦井健治 、イツァーク/アヴちゃん(女王蜂)
会場:EX THEATER ROPPONGI(東京)ほか福岡、名古屋、大阪
日程:2019年8月末~9月
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ストーリー

少年ハンセルは、自由の国アメリカに渡りロックスターになるのが夢だった。彼は幼少時に母親からプラトンの魅惑的な「愛の起源」の物語を聞かされる。以来、彼は自分の“カタワレ”を見つけようと心に決める。ある日、彼は偶然一人の男と出逢う。その男に見初められ、彼との結婚の道を選んだハンセルに待ち構えていたのは、アメリカへ渡るための“性転換手術”だった。しかし、手術を受けたハンセルの股間には手術ミスで「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまう。その後、ヘドウィグを名乗り渡米を果すも離婚、ベビーシッターなどをして日々の糧を得つつロックバンドを組むも、なかなか成功への道が見えず生活に追われていた毎日だった。やがて17歳の少年トミーに出逢い、愛情を注ぐようになるヘドウィグだったが、トミーはヘドウィグの曲を盗んでビルボードNo.1のロックスターに上り詰める。最愛の人に裏切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を率いて、ストーカーのようにトミーの全米コンサート会場を追い、スタジアム脇の冴えない会場で巡業する。果たして、自分の魂である歌を取り戻し、捜し求めていた“カタワレ(=愛)”を見つけることができるのか・・・?

浦井健治

アヴちゃん