稲垣吾郎主演×阪本順治監督最新作『半世界』のメイキング映像が解禁された。

阪本順治監督が稲垣吾郎主演で贈る完全オリジナルストーリー。39歳という人生の折り返し地点を迎えた男性3人がこれまでの人生半分を振り返る時、家族や友人との絆を通じ、あらためて大切なものに気づかされていく―。

今回、本作のメイキング映像が解禁された。稲垣、長谷川、池脇、渋川らキャスト4人、そして阪本監督のコメントが収められている。

また、1月20日(日)に行われた移住・交流推進機構による「地方に新しい暮らしを探しに行こう JOIN 移住・交流&地域おこしフェア」にて、阪本監督が講演会を行った。地域活性をテーマにした同イベントにて阪本監督は、ロケを行った三重県各地の皆さまの協力を得て映画を制作した際のエピソードを語り、映画制作現場の魅力について語った。

阪本監督は「炭焼き職人の森前さんがまず自分たちを受け入れてくれた。そこから全てが始まり、炭焼き小屋だけでなく、リアス式海岸や山なみなど、映画としての言語がとても潤沢な土地でした」と振り返り、フィルムコミッションなど各地域の協力を得て映画制作を行うことについて「地域振興と映画振興ということがバランスよくいくと良いと思います。地域の方には撮影を通じて映画ってこうやって作っているんだと知っていただいたり、映画に興味を持ってもらい、映画をさらに好きになっていただきたいという側面もあります」とお互いの良さを語っている。

また「監督というのは、地元の人でないと知らないところなどでロケをしたがるものなので、例えば役場の方のお父さんの山を紹介頂いたりなど、いろいろな方と密接に付きあいますから、こんな人(映画人)とどうして付き合わなければいけないんだ、と思われたらおしまいなんですよ」と明かした。

『半世界』のテーマについては「小さな地方のもう一つの市井の人々の世界も大切なんだ、という意味も込めていますね。“世界”って地球儀を眺めた“世界”もありますが、地元も“世界”だし、自分自身も“世界”。“世界”の“世”というのは時間、“界”が空間という意味合いなんだそうで。“世界”は時間と空間を有したものすべてを指しています。ご自分の家庭も“世界”と捉えていただけたらと思います」と語り、「深刻な話のようですが笑いも含まれてますし、ほろっと泣いていただけるところもあると思うので娯楽として見に来ていただけたらと思います」とアピールした。

さらに、監督自身の人生については「60を過ぎたときに、今まで修練してきたことを一度おいて、またゼロから学ばなければならないところに我が身を投じることができるか、そこで“違う自分”を見ていたいと思ったんです」と語った。

メイキング映像

映画『半世界』は2019年2月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開!
脚本・監督:阪本順治
出演:稲垣吾郎、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦
配給:キノフィルムズ
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