こだま兼嗣総監督、北条司、伊倉一恵、神谷明、飯豊まりえ、徳井義実、一龍斎春水、小山茉実


『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』の完成披露舞台挨拶が1月29日(火)に行われ、徳井義実(チュートリアル)、飯豊まりえ、神谷明、伊倉一恵、一龍斎春水、小山茉美、北条司先生、こだま兼嗣総監督が登壇した。

今回20年ぶりの新作として書き下ろしのオリジナルストーリーで誕生した本作。本作で初めて「シティーハンター」を見るという観客に原作者の北条がシリーズの生い立ちを説明。さらに「ファンへの恩返しもありますし、どれだけ若い人が見てくれるかにも非常に興味があります」と期待を見せる北条。本作ではゲスト声優として徳井と飯豊が参加しているが、「ドンピシャの世代」という徳井に対して、飯豊が「母が大ファンです!」と明かすと会場からは笑いが起きた。

一昨年の10月にオファーがあったという神谷だが、本作で再び冴羽獠を演じることについて「びっくりするのとうれしいのと、不安が襲ってきました」と振り返り、その理由について「当時のように表現することができるのだろうか」という思いがあったことを明かしたが、「一年かけて今できるベストの“獠ちゃん”を作りました」と宣言すると会場からは拍手が起きた。

香役の伊倉も「最初は心配がありました」と明かしたが、「スタジオに行ってみんなの顔を見て、やりだしたら“大丈夫かも”となって暴れさせていただきました」と笑顔を見せた。さらに小山は本作を試写で見てから、TVで過去作を見たようで「同じ声をしていたんです。期待してくださって大丈夫です」と自信を見せた。また、飯豊について「すごくいいです!」と語ると、神谷も「ワンシーン聞いた時に『やった!』と思いました。21歳の感性と、ナイーブさと、セリフにある彼女が持っているかわいらしさと、演技は抜群でした。素晴らしいです!」と大絶賛した。

そんな飯豊は恐縮しきりながらも、アフレコ時に神谷が見ていたことを知り「ガチャっと入ってきて『見てましたよ!』って・・・。ドッキリだと思いました」と明かしつつ、「一生忘れない出来事でした」と笑顔で語った。

また、もう一人のゲスト声優である徳井は「女好きってこんなにかっこいいんだというのを冴羽獠から教わった」と明かし、自身を「北条先生が生み出したモンスター」と表現すると会場は爆笑に包まれた。さらに具体的な女性へのアプローチについて聞かれると、徳井は「ストレートなところです。決めるところは決める。使い分けが持てるところですね」と説明した。

本作で総監督を務めるこだまは、時代が変わったことで「ちょっと心配なところはあったんです」と明かしつつも、「今の時代でももっこりは通用すると、通用させるという思いで二つ返事で受けました」と振り返った。そんなこだま監督の言葉を受け、北条は「昔のファンへのお礼が第一義。多少、絵は今風になっていますけど満足していただける。この時代に、こんな映画作っちまったよ、と」と笑いを誘った。

最後に神谷は「当時の『シティーハンター』が、何の違和感もなく現代にスライドしています。シティーハンターファン、キャラクターのファン、音楽のファン、みなさんに満足していただけると信じています。20年ぶりに帰ってくることがこんなにうれしいことはありません」とメッセージを送った。

新宿を舞台に様々な依頼を受け、法で裁けぬ悪と闘う“シティーハンター”こと冴羽獠。超一流の射撃の腕をもつ、裏社会No.1の始末屋(スイーパー)だが、無類の女好き。相棒の槇村香は依頼人の女性に手を出そうとする獠を時に“撃退”しつつも、仕事のパートナーとして獠を支え互いに成長していく。二人の活躍を時にハードボイルドに、時にコメディチックに描いた北条司による原作は1985年に週刊少年ジャンプで連載開始。87年にはTVアニメが放送開始され、シリーズ140話、スペシャル3作に加え、劇場版3作を数える大ヒット作となった。「シティーハンター」が2019年、<現代の新宿>を舞台に完全新作オリジナルストーリーで復活する。

【取材・写真・文/編集部】

映画『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』は2019年2月8日(金)より公開!
総監督:こだま兼嗣
声の出演:神谷明、伊倉一恵、飯豊まりえ、山寺宏一、一龍斎春水、玄田哲章、小山茉美、大塚芳忠、徳井義実(チュートリアル)
配給:アニプレックス
©北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会