日立鉱山の煙害とたたかった地元村民が起こした100年前の奇跡を映画化した『ある町の高い煙突』の予告編が解禁された。

昭和の文豪・新田次郎により日立鉱山の煙害とたたかった地元村民が起こした奇跡を著した「ある町の高い煙突」(文春文庫刊)を松村克弥監督が映像化した本作。煙害を防ぐために、世界一の大煙突建設の悲願を達成するために奔走した若者たちと、それに向き合った鉱山会社の努力と精神。地球規模での環境問題が深刻化し、CSR(企業の社会的責任)が重要視されるようになった今こそ届けたい感動の実話。

今回解禁された予告編は、100年前に煙害による大気汚染に苦しんだ地元住民と、国策として休むことなく稼働し続ける鉱山会社との対立からはじまる。やがて町を守るため命をかけて環境破壊と戦う煙害とたたかう関根三郎(井手麻渡)と若者たちの姿に感動した日立鉱山の担当課長、加屋淳平(渡辺大)、日立鉱山の社長、木原吉之助(吉川晃司)らが、世界一の大煙突を建てるという目標に向かうまでを、圧倒的なリアリティで描かれた感動的な映像に仕上がっている。

予告編

ストーリー

1910年、茨城県久慈郡入四間の裕福な地主の家に生まれ育った関根三郎はある日、隣村の日立鉱山による煙害が発生しているという話を耳にする。村の権力者である三郎の祖父・兵馬は事態を重く見て、分家の恒吉を連れて鉱山会社へ掛け合いに行くが、「補償はするが煙害は我慢してくれ」と一方的。受験を控えた三郎を心配した兵馬はある夜、30年前に村長として採掘権を許可したのは自分だと告げ、その5日後に亡くなってしまう。三郎は祖父の遺志を継ぎ、進学も外交官になる夢も捨てて、煙害と闘うことを決意する・・・。

映画『ある町の高い煙突』は2019年6月14日(金)よりユナイテッド・シネマ水戸、シネプレックスつくばにて先行公開、6月22日(土)より有楽町スバル座ほか全国で公開!
監督・脚本:松村克弥
出演:井手麻渡、渡辺大、小島梨里杏、吉川晃司、仲代達矢、大和田伸也、小林綾子、渡辺裕之、六平直政、伊嵜充則、石井正則、螢雪次朗、斎藤洋介、遠山景織子、篠原篤、城之内正明、大和田健介、たくみ稜
配給:エレファントハウス/Kムーブ
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