上田慎一郎×中泉裕矢×浅沼直也トリプル監督作『イソップの思うツボ』の出演キャストが一挙発表され、併せて7月に開催されるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019のオープニング作品に決定した。

動員数220万人以上、興行収入31億円を突破し、2018年最大の話題作となった『カメラを止めるな!』の上田慎一郎によるオリジナル脚本&トリプル監督作品が誕生した。上田と共に監督を務めるのは、『カメ止め』で助監督を担当し、スピンオフ版の監督も務めた中泉裕矢と、同作でスチールを担当した浅沼直也。3人が共同で監督を務め、それぞれの特徴を生かして演出された、『カメ止め』を超える“ネタバレ厳禁”の濃厚な時間が待ち受ける。

『カメ止め』出演時にはほぼ無名だったキャストも、映画を観た多くの人に印象を残し、今やドラマ・CMなどに多数出演するなど一躍時の人になった。そんな『カメ止め』を牽引した3人が仕掛ける本作『イソップの思うツボ』でも謎に包まれたキャストに注目が集まるなか、3人のヒロインをはじめ、脇を固める実力派俳優陣が発表された。

ヒロインを演じるのは、舞台やTV・MVで活躍する新進気鋭の女優・石川瑠華、ゼクシィ11代目CMガールを務め、ファッション誌でモデルとしても活躍する井桁弘恵、『光』『アイスと雨音』など出演作を重ねる紅甘の3人。石川が演じるのは、カメだけが友達の内気な大学生・亀田美羽。井桁が演じるのはタレント家族の娘で、美羽の同級生・兎草早織。そして紅甘が演じるのは父と二人で復讐代行屋を営み、その日暮らしの生活を送る少女・戌井小柚。

そんな新星ヒロイン3人を実力派俳優陣がサポートする。斉藤陽一郎が小柚の父・戌井連太郎役、藤田健彦がタレント一家・兎草家のマネージャー・田上役、髙橋雄祐が美羽と早織の大学の臨時講師・八木圭佑役、桐生コウジが早織の父・兎草信司役、川瀬陽太が謎の男・近藤役、渡辺真起子が美羽の母・亀田美紗子役、そして佐伯日菜子が早織の母・兎草裕子役を演じる。

3ヒロインの苗字にはそれぞれ、「亀」「兎」「戌」と動物の名前が紛れており、それとストーリーとの関係性にも期待が高まる。一方で、ここに記した役柄紹介は各キャラクターの一面のみを現したもの。騙されてはいけない裏がある―?

石川瑠華 コメント

素敵な3人の監督と、魅力的なキャスト、スタッフの皆さんとご一緒した大切な作品です。
そこに主演として参加させて頂けたこと、光栄でしたが、大きなプレッシャーでもありました。それぞれの監督の色もあるので、どう混ざり合うのか想像出来なかったんですが、完成した作品を観るとその色の混ざり合いがとても魅力的になっていました。
ハラハラワクワクする作品になってますので、ぜひ劇場に足を運んで楽しんで頂きたいです。

井桁弘恵 コメント

三監督の現場は、めまぐるしい状況の変化についていくのに必死でしたが、カットがかかるたびにキャストの方々含めみんなで意見を出し、話し合いながら作品を作りあげていく時間はとても幸せでした。
私が演じた兎草早織は演じていて辛いシーンもありましたが、その中で、家族の愛や友情から早織としてはもちろん私としても考えさせられることがありました。
最後まで息つく暇がなく、結末も予想できないこの作品をぜひ楽しんでいただきたいです。

紅甘 コメント

オーディションのときの、だんご3兄弟のような監督3人が放つ、少年的なまぶしさが忘れられません。出演が決まった時は、映画に出られることよりも、3人の仲間に入れることが嬉しかったです。とにかく楽しい、カオスな修学旅行みたいな現場でした。この作品の行く末に、あのときに見たまぶしさがあればいいなと思います。

さらに、本作がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019のオープニング作品としてワールドプレミア上映されることが決定した。2004年に誕生した国際コンペティション映画祭であるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭。次代を担うクリエイターを発掘することにより、新たな映像産業の発展に寄与することを目的に毎年開催されている。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019は、7月13日(土)~21日(日)の9日間、埼玉県川口市のSKIPシティを会場に開催される。

過去には白石和彌監督や中野量太監督などを輩出し注目を集める本映画祭だが、本作は同映画祭において受賞歴のある浅沼直也、上田慎一郎、そして昨年のオープニング作品『君がまた走り出すとき』を監督した中泉裕矢の3人が、SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザによる支援を受け製作された。SKIPシティと関わりの深い3人の共同監督作品が映画祭を一層盛り上げる。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019

映画『イソップの思うツボ』は2019年夏に全国で公開!
監督:上田慎一郎、中泉裕矢、浅沼直也
出演:石川瑠華、井桁弘恵、紅甘、斉藤陽一郎、藤田健彦、髙橋雄祐、桐生コウジ、川瀬陽太、渡辺真起子、佐伯日菜子
配給:アスミック・エース
©埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ