箱田優子初監督作品『ブルーアワーにぶっ飛ばす』が第22回上海国際映画祭アジア新人部門にて最優秀監督賞を受賞した。

中国・上海で開催されている第22回上海国際映画祭のアジア新人部門最優秀作品賞と最優秀監督賞にノミネートされ、公式上映でも満席を記録し、サイン会も長蛇の列ができるほどの注目を集めた『ブルーアワーにぶっ飛ばす』。今回行われた授賞式において、箱田優子監督が同部門最優秀監督賞を受賞した。アジア新人部門は、アジア圏の新人監督作品を対象とし、これからの映画界を担う才能に各賞が授与される。

アジア新人部門の審査員長を務めた中国のニン・ハオ監督は「作品賞と監督賞のどちらにするか、最後まで審査員皆で悩んだ」と明かし、また同じく審査員を務めた中国の実力派女優のタン・ジュオも「大好きな作品ですし、ぜひ自分を(箱田監督の)次の作品で使ってもらいたい!」と猛烈アピールするほどの絶賛ぶりだった。

授賞式では緊張もあってか「Thank you very much for everyone!ありがとう!」と一言で喜びを伝えた監督。授賞式後、自身のSNSで「夏帆ちゃん、ウンギョンちゃんおめでとう。スタッフキャスト、関わってくれたみんなの賞なのでみんなおめでとう!」と感謝の気持ちを綴った。

過去に同部門では、『0.5 ミリ』の安藤桃子監督や、齊藤工名義で映画『blank13』で長編監督デビューを果たした俳優の斎藤工、『わたしたちの家』の清原惟監督などが新人監督賞を受賞しており、気鋭の監督を輩出してきた。

東京でCMディレクターとして働く砂田(夏帆)は、何者にもなれない自分や大嫌いな田舎にコンプレックスを抱きながら日々を過ごしている。そんなある日、祖母の見舞いに行くため、砂田は自由奔放な親友・清浦(シム・ウンギョン)と共に、大嫌いな地元・茨城へ帰ることに―。主演は清純派からシリアス役まで幅広い演技が絶賛されている夏帆。親友役は、韓国で圧倒的な人気を誇るシム・ウンギョン。夏帆とシム・ウンギョンの等身大で息の合ったコンビの演技合戦が見どころだ。ほかにも、渡辺大知、ユースケ・サンタマリア、黒田大輔、嶋田久作、でんでん、南果歩といった豪華俳優陣が脇を固めている。

映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』は2019年10月11日(金)よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国で公開!
監督・脚本:箱田優子
出演:夏帆、シム・ウンギョン、渡辺大知/黒田大輔、上杉美風、小野敦子/嶋田久作、伊藤沙莉、高山のえみ/ユースケ・サンタマリア、でんでん、南果歩
配給:ビターズ・エンド
© 2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会