「連続ドラマW そして、生きる」のスペシャルイベントが7月26日(金)に大阪・あべのキューズモールで行われ、有村架純、坂口健太郎、月川翔監督が登壇した。

2,500人の観客が待ちわびる中で登場した兵庫県出身の有村は「プライベートではしばらく来てませんね。ここ(あべのキューズモール)も初めて来ました。よく遊びに行っていたのは梅田や難波ですね」とコメントし、東京出身の坂口は「今回は今日来たばかりで、まだ大阪を堪能できてません。(大阪では)何を食べたらいいの?」と有村に質問。有村が「ホルモンとか、おいしいよ。他に何かあります?」と観客に問いかけると観客から「たこ焼き!」「串カツ!」などの声が飛び交った。

本作の手ごたえについて有村は「作品を撮り終えた後にものすごい達成感がありました。それを感じられただけでも自分にとって良い時間だったんだと思います」と振り返り、坂口は「撮影している時から、『なにかスゴイものができるんじゃないか』と感じながらやってました。ぜひ全6話まで一気に見たい。どこか、心の中に残る作品だと思っています」と語った。

イベントでは、観客から寄せられた質問に答えるコーナーが用意された。劇中で、瞳子と清隆が自分の夢を追いかけることにちなみ「夢を叶えるためにはどうしたらいい?」という質問に、坂口は「夢と聞かれると、コレとあえて出さないようにしています。ひとつ、明確なものを作ると、そこに目線が行き過ぎる気がする。あえてボヤけさせることで、そこに行きつくために寄り道をするじゃないですか。その寄り道が好きで。なるべく寄り道をしていくと、後で振り返った時に道が少し広くなっているかな、と。ひとつのことに固執しすぎると、寄り道が見えなくなるので、夢をあえてあいまいにさせておくのが僕のやり方です」と答え、有村は「私は、紙に書いたり、口に出したりします。小さな目標でも、そうすることで自然と叶えようとする方向に行く気がします。口に出すと、周りの協力も得られやすいかもしれませんが、自分で引っ込められないというか。言ったもん勝ちといいますか(笑)」と自身の考えを明かした。

続けて、「自分の生きる力になっているものは?」という質問に坂口は「周りの人の存在って大きい。(役者は)どこか自分のためにやっている仕事でもあるので、一番自分のことをわかっていようという思いはあります。自分にやさしくないと他の人にやさしくできないこともある。自分のため、結果的に周りの友だちだったり・・・スタッフさんだったりのためにやっているところもあります」と答えると、坂口の人柄について有村が「現場でも、気づいたらいないんです。どこに行ったんだろうと見ていると、道行く人とお話していたり。そういう、フランクなところで人が好きなんだなぁって感じました」と振り返った。

また、有村自身については「この仕事をしてなかったら、どうしていたんだろうと思います。仕事に生かされている感じはありますね。坂口くんもおっしゃっていたように、自分を大切にしないと、まわりの人を大切にできない。自分のためだけにはがんばれないと思いますね」と、坂口の意見に寄り添うように答えた。

さらに、「夏休みがあったらやってみたいことは?」という質問に月川監督は「夏はまた大阪に帰省すると思いますが、いつも(天王寺は)通り過ぎるだけなので、天王寺動物園とか、あべのハルカスとかにも言ってみようかな」と答え、坂口は「家にいるのももったいないし、むずかしくないアクティブなことをしたいですね。それこそ、釣りとか。ちょこっとやったことがある程度なんですけど」と答えると、となりで大きく頷く有村が「海釣りはしたことあるんですけど、ハマったら楽しそうですね」と共感。坂口が「時期によって(釣れる魚も)変わるだろうしね。今度、ぜひ」と釣りに誘う一幕も。続いて有村は、「流しそうめんがやりたいです。けっこう長く作って、すごい遠いところから“行くよ!”みたいな感じで」と語った。

最後に坂口は「この作品は、人生って幸せなことばかりじゃなくて、痛み、苦しみ、悲しみも、たくさんあると思いますが、そういうことに真摯に向き合って、丁寧に描かれています。映像も美しくて、俳優の少しの表情も、きっと心に残り続けてくれる作品だと思います」、有村は「この作品は全6話で約10年間のお話になっています。東日本大震災のボランティアで出会った男女が、自分の人生を、困難があろうと(いろんな選択をして)生き抜いていくお話です。自分の人生を、どういう風に選択して生きていけば、幸せな人生が待っているかというのは、誰もが永遠のテーマとするもの。作品を見て、自分自身の人生も、どういう風に生きていけば幸せが待っているのかな、こういう選択をしたけど間違ってなかったと思えるような行動ができるかとか、そういうことを改めて考えていただける作品。キャスト、スタッフのみなさんと精一杯取り組んだ作品ですので、ぜひ見てほしいです」と本作をアピールした。

本作は東北と東京を舞台に、過酷な運命を生きた2人の男女・瞳子と清隆、そして彼らと巡り合わせた人々の人生を描いた珠玉の感動作。愛とは―、そして生きるとは―。誰もが経験し、誰もが共感する数々の出会いと別れを繰り返し、人は強く、美しくなり、そして人生はより愛おしくなる。激動とも言える現代に生きる瞳子と清隆は悩みながらも自らの意志で道を選択し、人生を切り開こうとする。運命に翻弄されながらも葛藤し、強く生きていく2人の交錯する未来に何が見えるのか―。主人公・瞳子役を有村架純、もうひとりの主人公・清隆役を坂口健太郎が演じる。

「連続ドラマW そして、生きる」は2019年8月4日(日)よりWOWOWプライムにて放送!
毎週日曜日22:00より放送(全6話)※第1話無料放送
監督:月川翔
出演:有村架純、坂口健太郎、知英、岡山天音、萩原聖人、光石研、南果歩
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