『初恋ロスタイム』の完成披露上映会が9月2日(月)に新宿バルト9で行われ、板垣瑞生、吉柳咲良、石橋杏奈、竹内涼真、河合勇人監督が登壇した。

本作が映画初主演となる板垣は「全然実感がないです」と緊張した面持ちで挨拶しつつも、「これまで見てきた背中があって、今回自分がその役割をやらせていただくのは名誉なこと」と振り返った。また、主演を務めたことで「映画って全員で作るものだと実感しました」と語った。

続けて「映像作品の作り方が全然わからなかった」という映画初出演の吉柳は「助けていただきながら100%の力を出し切ることができた」と振り返った。そんな吉柳がグランプリを受賞し、芸能界入りのきっかけとなった第41回ホリプロタレントスカウトキャラバンの会場を訪れていたという竹内は「こんなに早く舞台上で完成披露できるなんて」と共演に驚きを隠せない様子で、スカウトキャラバンでの吉柳を「イケイケな感じがしたんです。物おじしないのがかっこいい」と振り返り、また同オーディションにて、共演したい人として竹内の名前を挙げていたことを明かし「すごいうれしくて」と笑顔を見せた。

今回共演のシーンが長かったという板垣について、竹内は「話し合いながら一つのシーンを作り上げられたのは楽しかった。意見交換しながらできたいい数日間だった」と振り返り、板垣は「竹内くんに支えてもらうことが多かった。キャリアも技術もあるので」と称賛した。

イベントでは、今回初めて映画の主題歌を担当したバンド緑黄色社会が登壇し、書き下ろし主題歌「想い人」のアコースティックバージョンを披露した。Vo.の長屋が「人を思いあう大切な気持ちを私たちなりに表現させていただいた」という楽曲の披露を終えると、板垣は本作の死者を鑑賞した際に「まず『曲がすばらしいですね』とプロデューサーさんに言ったんですけど、それくらいこの曲が好き。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え、吉柳は「1番から3番まで歌えるくらい聞いていたので生で聞けて感動」とコメントし、「こんなに素敵なキャストとスタッフに囲まれて、この場に立つことができてすごく幸せだなと思いました」とあふれる涙を抑えきれずに語った。

最後に竹内は「(板垣と吉柳の)がんばりがこの映画に出ていて、2人の成長も汲み取ってみていただけたら」、吉柳は「いろんな思いが詰まった映画。一歩踏み出す勇気がどれだけ大事かを伝えてくれている作品。踏み出せない何かがあるという人が一歩踏み出せる作品になっているので、みなさんのきっかけになったら」、板垣は「全員で作った新しい青春映画が出来上がっています。人と人が好きって言いあって、人のために動いて、それが見てくださるみなさんがどう感じてもらえるかが楽しみです」とメッセージを送った。

仁科裕貴による同名小説(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)を実写映画化。主人公の浪人生・相葉孝司は、ある日“あらゆるものが突然静止する”という不思議な現象に遭遇する。孝司だけが動くことができ、学校を出て街に繰り出すと、もう一人動くことのできる少女・篠宮時音に出会う。やがて2人は毎日1時間だけ起きる、その時間を“ロスタイム”と名付けて楽しむが、“ロスタイム”には、ある<秘密>が隠されていた―。相葉考司役をM!LKのメンバーで注目の若手俳優・板垣瑞生、篠宮時音役を吉柳咲良、真実を知る重要なカギを握る医師・浅見一生役を竹内涼真が演じる。

【写真・文/編集部】

映画『初恋ロスタイム』は2019年9月20日(金)より全国で公開!
監督:河合勇人
出演:板垣瑞生、吉柳咲良/石橋杏奈、甲本雅裕/竹内涼真
配給:KADOKAWA
© 2019「初恋ロスタイム」製作委員会