『見えない目撃者』のティーン女子限定試写会が9月5日(木)に都内で行われ、吉岡里帆、高杉真宙が登壇した。

R15+指定作品を見るのは初めてだという観客が大半を占める中で行われた今回のイベント。緊迫のアクションシーンの連続に、「台本を持っているので展開は知っているはずなんですけど、毎回リアクションを取っていました」と鑑賞した感想を明かす吉岡。

本作では目が見えない元警察官という難しい役どころに挑戦している吉岡だが、高杉は吉岡の演技に「圧倒されました」と明かし、「目のお芝居がなくてもつとぁる物があって、これだけストレートに入ってくるんだ」と驚きを隠せない様子だった。

イベントでは、会場に集まったティーンからの質問に吉岡と高杉が答えるコーナーが用意され、“大人になったと思う瞬間は?”という質問に、現在23歳の高杉は「まだ理想の大人になってない。自分の今の理想は40歳なので、40歳まで大人になれないんだと思っています」と語り、会場の笑いを誘った。

また、“10代の時にやっておくことは?”という質問に、「王道のことをやっておいたほうがいい」と答えた高杉は「やってから公開するほうがいい」とアドバイスした。続けて吉岡は「長期の旅行は行きたくても行けなくなっちゃう。今しか作れない思い出がたくさんあると思います」と答えた。

さらに、“お互いの尊敬するところは?”という質問に、「めちゃくちゃストイックなところ」と即答した高杉。撮影を振り返って「これだけいろんな人に気を遣うことができたり、僕らはそれがあったから座長の吉岡さんについていこうと思うことができた」と感謝の気持ちを含め、対する吉岡は「一番は空気感と言いますか、佇まいが高校生」と称賛し、「ずっと高校生だと思っていて、学校帰りに来て大変だな」と告白した吉岡に会場は笑いに包まれた。また、吉岡は高杉について「年齢すらもコントロールできる力は役者としてすごい。優しい空気感で素敵な方だと思いました」とコメントした。

交通事故によって自らの視力を失うとともに最愛の弟を亡くし、更には警察官の道までも絶たれた主人公の浜中なつめは、ある日、車の接触事故に遭遇、その事故現場で車の中から聞こえた女性の声から誘拐事件が起きていると考え、聴覚、触覚、嗅覚などで感じた手がかりを駆使し事件を追う。やがてそれは「女子高生連続殺人事件」に発展、猟奇的殺人犯は真相に近づこうとするなつめの身にも迫っていく―。主演の吉岡里帆は、悲しい過去を抱え葛藤しながらも、立ちはだかる障害や迫りくる危機に果敢に立ち向かう難役に挑み、俳優としての新境地を見せる。監督は、人間の内面を抉り取るようなサスペンスを得意とする森淳一。

【写真・文/編集部】

映画『見えない目撃者』は2019年9月20日(金)より全国で公開!
監督:森淳一
出演:吉岡里帆、高杉真宙、大倉孝二、浅香航大、酒向芳、松大航也、國村隼、渡辺大知、栁俊太郎/松田美由紀、田口トモロヲ
配給:東映
©2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ ©MoonWatcher and N.E.W.