歌舞伎の舞台を撮影し映画館で上映するシネマ歌舞伎の新作『女殺油地獄』が第32回東京国際映画祭の特別上映作品に決定した。

舞台の上で演じられるドラマを観客席から、生で見るものが演劇。それだけに形に残るものではなく、観客の心の中に記憶としてのみ残るもので、儚いもの。シネマ歌舞伎は形に残る演劇として、映画空間で舞台を観る新しい世界を堪能することができる。昨年7月大阪松竹座にて行われた十代目松本幸四郎襲名披露公演を収録した本
作。三百年前の実在の事件を基に、若者の孤独と狂気を描いた名作。映画界で活躍する監督、スタッフが集結し、舞台稽古や舞台上での撮影も実施。音にもこだわり、俳優の息遣いを拾い緊張感のある場面を演出するなど、舞台の客席からでは決して体感することのできない映像作品に仕上がっている。

今回、本作が10月28日(月)より開幕する第32回東京国際映画祭において特別城西作品として出品されることが決定した。28日(月)に行われるレッドカーペットには、本作で主演を務める松本幸四郎が登場する予定。

シネマ歌舞伎『女殺油地獄』は2019年11月8日(金)より東劇ほか全国で公開!
監督:井上昌典
出演:松本幸四郎、市川猿之助、市川中車、市川高麗蔵、中村歌昇、中村壱太郎、大谷廣太郎、片岡松之助、嵐橘三郎、澤村宗之助、坂東竹三郎、中村鴈治郎、中村又五郎、中村歌六
配給:松竹
©みなもと忠之
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