第32東京国際映画祭「コンペティション」部門上映作品『ネヴィア』の記者会見が10月29日(火)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、監督・脚本を務めたヌンツィア・デ・ステファノ、出演したヴィルジニア・アピチェラが登壇した。

世界115の国と地域から応募された1804本の長編映画の中から、厳正な予備審査を経た14本の作品を上映する「コンペティション」部門。ナポリ近郊、17歳のネヴィアは闇商売でしのぐ祖母と妹の3人で隠れるように暮らしている。殺風景な地にサーカスがやってきて、ネヴィアは興味を抱く・・・。タフに生きる少女の姿がリアルで繊細な青春映画。プロデューサーはマッテオ・ガローネ。

主演であるヴィルジニアの演技経験について聞かれると、「これが初めての演技経験なのですが、素晴らしい経験になりました。それぞれの役者が自分の人物を感じることができるように努めて、その人物像の中に自分たちの中の真実を盛り込むようにして、役に柔軟性が生まれるように演じました」とコメントした。

また、演技初経験のヴィルジニアをキャスティングした経緯について、ヌンツィア監督は「他の役でも試してみましたが、彼女にはやはり特殊なものがあり、また、自分と同じような性格、同じような強さを感じました。彼女を選んだのはそこに真実があり、それこそ自分が探していたもので、それはプロの役者は持っていないものでした。また、彼女に決めるまでに3か月かけ、いろいろなタイプの役者や少年院にも足を運びキャスティングをしました」と長い時間をかけて彼女にたどり着いたことを話した。

【写真・文/編集部】

「第32回東京国際映画祭」は2019年10月28日(月)~11月5日(火)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかで開催!
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