第32東京国際映画祭特別上映作品『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』の舞台挨拶が10月30日(水)にEXシアター本木ヒルズで行われ、今市隆二、松永大司監督が登壇した。

EXILE HIRO、SSFF & ASIA 代表の別所哲也、作詞家小竹正人の3人によって打ち出された本プロジェクト。2017年の第一弾、2018年の第二弾に続く第三弾は、三池崇史、行定勲、松永大司、洞内広樹、井上博貴が監督として参加。三池監督の『Beautiful』にはEXILE AKIRA、行定監督の『海風』には小林直己(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、松永監督の『On The Way』には今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、洞内監督の『GHOSTING』には佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、井上監督の『魔女に焦がれて』には佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)が出演。そして第三弾の主題歌には、Crystal Kay、Leola、RYUJI IMAICHI、LISA、琉衣による5つの楽曲を起用。

今回初めての演技に挑んだ今市だが、「クランクイン前にレッスンを受けて臨みたいという気持ちがあった」と明かしつつ、そのことを松永監督に相談したところ「『全くしないでくれ』と言われて、本当にレッスンを受けないままメキシコに入った」と明かした。さらのその最初の撮影では「30テイク撮った」と振り返り、このことについて松永監督は「(これまでのイベントなどで)ずっと20テイクって言ってるけど、訂正したほうがいいのかなと思って、さっき(イベント前)のインタビューで30回ですよって言いました(笑)」と明かし、会場は笑いに包まれた。

初めての演技では「うまくいくとは思っていなかったんですけど、まさか30テイク撮るとは思わなかった」とその気持ちを明かしつつ、「テイクを重ねることで役と同化する時間だった」とその時間の大切さを語った松永監督。

今回メキシコでロケを行ったことで、実際に撮影を行った移民センターでは「映画で撮ったら(マフィアに)襲われるかもしれないけどいいですか?」と改めて確認したという松永監督だが、その答えは「『撮っていい、伝えてほしい』と言われたんです。それでここでやろうと覚悟を決め、こういう人たちがいると伝えようと」と本作にかけた思いを語った。

さらにイベントでは、観客からの質問に2人が答えるコーナーが用意され、“自然なセリフ”について今市は「台本はあるんですけど、言葉尻などはやりたいようにやってと言われた」と明かし、その自然なセリフが生まれた経緯を語った。

5月に4日間かけて撮影したという本作だが、そのロケで食べたものについて聞かれた今市はタコスを挙げ「本場の味を味わいたいと思って楽しみにしていた。おいしかったです」と笑顔で語った。

また、演技の練習をしないで臨んだ撮影において、今市の引き出したかった部分は?という質問には「いっぱい素敵なところがありました」と明かす松永監督だが、その詳細については「言葉にすると安っぽくなっちゃうので僕だけどの宝物に・・・(笑)」と答え、続けて「また一緒にやる機会があったら別の魅力を撮りたいと思います」と語り、会場を沸かせた。

【写真・文/編集部】

映画『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』は2019年11月8日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国で公開!
配給:LDH PICTURES
©2019 CINEMA FIGHTERS project

「第32回東京国際映画祭」は2019年10月28日(月)~11月5日(火)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかで開催!
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