第32東京国際映画祭「特別招待作品」部門上映作品『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』のワールドプレミア・イベントが11月3日(日)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、カーペットイベントに役所広司、テレンス・チャン プロデューサー、ユー・フェイ監督、チャン・ジンチュー、リン・ボーホンが登壇した。

日本公開前の最新作をプレミア上映する、大作や話題作が揃う「特別招待作品」部門。『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』は、世界を代表するプロデューサー“テレンス・チャン”×日本を代表する俳優“役所広司”。世界最高峰・エベレストを舞台に、史上空前のスケール感で描く、日中合作のスペクタクル・エンタテインメント超大作。

役所は「今日はオーバー・エベレストのために来ていただいてありがとうございます。11月15日から始まります。みなさん応援してください」と笑顔でコメント。ユー・フェイ監督は「この度は東京国際映画祭の特別招待作品に招かれ、そしてワールドプレミアをここで迎えられてとても光栄に思います。今回、日本・中国・カナダなど沢山の国のみなさんと協力して、素晴らしい映画を作るという美しい体験ができました。この映画をみなさんが気に入ってくれる事を祈っております。そして国際共同制作に対しても貢献できるようにがんばっていきます」と意気込みを語った。

撮影中に印象的だった事を聞かれると、役所はワイヤーアクションを取り上げた。今回の映画で、初めてのワイヤーアクションをやったという役所。「あまり上手ではなかったので、身体がアザだらけになって色々苦労しましたね」と撮影中の苦労を明かした。

役所との撮影はどうだったかという問いに対しジンチューは、役所は瞳の中で疑いや絶望、慈愛に満ちた笑顔も表現できて凄すぎるとコメント。さらに印象的なエピソードとして、ワイヤーアクションのあと、役所の脇の下はアザだらけだったことを明かした。しかし役所は撮影中、何も言わず、何事もなかったかのように振る舞っておりそれを見て「プロフェッショナルな精神に感動しましたし、尊敬を覚えました。役所さんは愚痴を言わずに撮影を終え、ニコニコしていたのでとても感動しました」と役所を絶賛した。

また役所のファンだというボーホンは、役所とのエピソードについて、5分ほどある長回しのすべて英語で喋るシーンをあげた。リハーサルの段階で役所は全てのセリフをあらかじめ覚えていたといい、それを見て「アイドルというか、神のような存在に思いました」とコメントした。

最後に役所は「今日はたくさん褒められたので嬉しくて(笑)ジンチューさんが一言も愚痴を言わなかったとおっしゃっていましたけど、多分日本語でたくさん愚痴を言っていたのでわからなかったんだと思います(笑)様々な国のキャストが集まってフェイ監督の初作品のために、皆で力を合わせて頑張りました。この作品に参加できて本当に幸せでした。東京国際映画祭に招待していただいたことを心から感謝します」と笑顔でコメントしイベントを締めくくった。

【写真・文/北村優雅】

映画『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』は2019年11月15日(金)より全国で公開!
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「第32回東京国際映画祭」は2019年10月28日(月)~11月5日(火)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかで開催!
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