『ロマンスドール』の完成披露試写会が12月18日(水)に新宿バルト9で行われ、高橋一生、蒼井優、三浦透子、きたろう、タナダユキ監督予定が登壇した。

本作で『リリイ・シュシュのすべて』(01)以来の映画での共演となった髙橋と蒼井。髙橋は「まさか夫婦になっていく関係性でご一緒できるんなんて思っていなかった」と驚きを隠せない様子で、さらに『リリイ・シュシュのすべて』の撮影時は蒼井が14歳で、髙橋は20歳を超えており、「遊び方が違った」と振り返った。その遊び方について蒼井は「カエルをつかまえて遊んでました(笑)」と明かし、一方の高橋は「大人ぶっちゃってビリヤードに行った」と明かし、会場の笑いを誘った。

その『リリイ・シュシュのすべて』が映画初出演となった蒼井だが、「ご一緒した方は地元の知り合いみたいな感覚で勝手に親近感を持っているんです。“一生くん”って普段呼ばせていただいてるんですけど、途中で“すごい先輩だ”って気づいて。いきなり“高橋さん”と言っても・・・」と土惑いを明かし、これに髙橋は「(高橋さんと呼ばれたら)それもショックですね(笑)」とコメントし、蒼井は「恐る恐る“一生くん”と呼ばせていただいています」と会場を沸かせた。

また、高橋は「会話はキャッチボールとよく言われるんですけど、蒼井さんとはジャグリングのよう」と明かし、蒼井は「一生さんのセリフを素直に聞いてたどり着く」とお互いへの信頼関係を明かし、タナダ監督も「撮っていて毎日楽しかったです。二人はいつも自分の想像を超えてくれるので、何の心配もなく現場に行っていました」と称賛した。

さらに映画の内容にちなんで、“今年を振り返って秘密にしていたこと、最近ついた嘘”について聞かれた高橋が「僕は・・・」と答えようとすると、「恋人がいるかもよ」とすかさずコメントするきたろう。これに高橋は「いないんですよ。困りますよ。いつできるんですかね。わかんないですね」と苦笑する場面もあった。

最後に蒼井は「素敵な映画ができてうれしいなと思っています。楽しんでいただけると期待しています」と自信を見せ、高橋は「失って絶対に戻ってこないものに、どう折り合いをつけて生きていくかが命題になっています。それでも日常が続く絶望と希望のほんのひとつの光明に、自分の人生を照らし合わせてもらって、前に進んでいく力になればと願っています」と本作をアピールした。

一人のラブドール職人と、彼が一目で恋に落ち結婚した妻との日々を描いたタナダユキによる同名小説を自らが脚本・監督を手掛けて映画化した本作。型破りな設定と衝撃的な展開の中で、男女が強く惹かれ合い、すれ違い、もがきながらも、夫婦として゛本当の幸せ“を見つけていく姿を描く。主人公・北村哲雄を高橋一生、哲雄の妻・園子を蒼井優が演じる。さらに二人をとりまく共演陣に、浜野謙太、三浦透子、大倉孝二、渡辺えり、きたろうら個性豊かな豪華実力派俳優陣が集結した。

【写真・文/編集部】

映画『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国で公開!
脚本・監督:タナダユキ
出演:高橋一生、蒼井優、浜野謙太、三浦透子、大倉孝ニ、ピエール瀧、きたろう、渡辺えり
配給:KADOKAWA
©2019「ロマンスドール」製作委員会