第72回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞『パラサイト 半地下の家族』が日本で興行収入10億円を突破した。

全員失業中、“半地下”住宅で暮らす貧しい一家の長男が、IT企業を経営する超裕福な一家の家庭教師になったことから、次第に想像を遥かに超える悲喜劇へと展開していく本作。相反する2つの家族を軸に、いま世界が直面している貧富格差を痛烈に批判しつつ、コミカルさやサスペンス感など交え、圧倒的エンターテインメント性を持たせた物語展開で描き切った。主演を務めるのは、ポン・ジュノ監督とは『スノーピアサー』『グエムル -漢江の怪物-』『殺人の追憶』に続く4度目のタッグとなるソン・ガンホ。共演には『最後まで行く』『ソニはご機嫌ななめ』イ・ソンギュン、『後宮の秘密』チョ・ヨジョン、「オクジャ/okja」『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチェ・ウシクら実力派の面々が脇を固める。

韓国で動員1,000万人突破、フランスで動員170万人突破、全米でも昨年の外国映画興行収入第1位、歴代興行収入でも現在第7位と、各国で動員記録を塗り替える爆発的な盛り上がりをみせている本作。第77回ゴールデングローブ賞外国語映画賞を筆頭にすでに各国で140以上もの映画賞を受賞しており、第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、美術賞、国際長編映画賞の堂々6部門にノミネートされ、外国語映画にして史上初の作品賞受賞への期待がかかっている。

日本でも1月10日から全国で公開され、全国的に休日はもちろん、平日までも満席が続出する爆発的大ヒットスタート切っている。全国公開後は、週を追う度に勢いを増し、1月27日(月)までの興収が10億円を突破。3週目1月25日(土)・26日(日)の動員と興収は、先週比120%越えという驚異的な数字を記録している。

韓国映画で興行収入が10億円を超えるのは、『サヨナライツカ』(2010/イ・ジェハン監督、主演:中山美穂)以来となる10年振り。さらに、製作も主演も韓国人が務めた韓国映画で興収が10億円を突破しているのは、『私の頭の中の消しゴム』(2005/イ・ジェハン監督、主演:チョン・ウソン)以来、15年ぶりの快挙となった。2月10日のアカデミー賞の結果発表に向けて、国内での盛り上がりもさらに熱を帯びそうだ。

映画『パラサイト 半地下の家族』は全国で公開中!
監督・共同脚本:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン
配給:ビターズ・エンド
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