韓国で130万部突破の大ベストセラー小説を映画化した『82년생 김지영(原題)』が『82年生まれ、キム・ジヨン』の邦題で10月9日(金)より公開されることが決定した。

これは私たちの物語。未来の希望につながる物語。結婚を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン(チョン・ユミ)。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。「疲れているだけ、大丈夫」。そう夫のデヒョン(コン・ユ)にも自分にも言い聞かせる彼女だったが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をするようになる。その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず、ひとり精神科医に相談に行くが、本人が来ないことには何も改善することはできないと言われてしまう。なぜ彼女の心は壊れてしまったのか。少女時代から社会人になり現在に至るまでの彼女の人生を通して、見えてくるものとは—。

原作小説は、日本でも翻訳本が2018年12月に刊行されるとたちまち共感の声が広がり、発売2日目にして重版が決定。大型書店で品切れが続出するほど異例の大ヒットを記録した話題作で、「韓国の82年生まれの女性で最も多い名前」である“ジヨン”という名を持つ平凡な女性の、少女時代から結婚、出産に至るまでの人生を通し、韓国のジェンダー意識に関わる現代史や社会問題を織り交ぜながら、女性が負う重圧と生き辛さを映し出している。

世界中で社会現象を巻き起こした同名原作の映画化による期待を一身に背負うのは、2011年に映画『トガニ 幼き瞳の告発』、2016年に1156万人の観客を動員したパニック映画の大作『新感染 ファイナル・エクスプレス』と、ヒット作での共演が続くチョン・ユミとコン・ユの2人。3度目の共演にして初の夫婦役に挑戦し、共感を呼び起こす繊細な感情の演技を披露している。監督は、本作が長編デビュー作となるキム・ドヨン。自身も二人の子を持つ母である彼女の繊細な演出は、現代女性の生きづらさを描いた原作を、すべての人たちの心を震わせる物語に見事に昇華させた。

原作

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』は2020年10月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:キム・ドヨン
出演:チョン・ユミ、コン・ユ、キム・ミギョン
配給:クロックワークス
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