「妖怪人間ベム」生誕50周年を記念したVアニメ『BEM』を映画化した『劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~』が今秋に公開されることが決定し、併せて特報映像とティザーポスタービジュアルが解禁された。

1968年にテレビ初登場し、ダークで不思議な世界観と個性的なキャラクターで圧倒的なインパクトを残した『妖怪人間ベム』。正義を為しても醜いせいで決して受け入れられることはなく、「はやく人間になりたい」と切に願う妖怪人間が主人公のアニメは、最高視聴率20%を超えるヒットを記録した怪奇アニメの金字塔。原作の持つ設定やメッセージ性を残しつつも、全く新しい解釈を施し舞台設定やキャラクターを⼤胆に変更したのが昨年完全新作アニメとして制作・放送された『BEM』。

今回映画化が決定した劇場版では、『BEM』プロジェクトの立ち上げから関わり、『攻殻機動隊』や『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズをはじめとするハイクオリティなアニメーションを作り続けているProduction I.Gが制作を⼿掛ける。監督は『魔法陣グルグル』『宇宙戦艦ティラミス』の博史池畠、脚本は『ポケットモンスター』シリーズ構成や『ONE PIECE STAMPEDE』 脚本を務めた冨岡淳広。キャラクター原案はTVアニメと同じく『LAST EXILE』『ID-0』の村田蓮爾、『純潔のマリア』『進撃!巨人中学校』で作画監督を担当した松本美乃がキャラクターデザインを務める。メインキャストはTVアニメに引き続き、ベム役を小西克幸、ベラ役をM・A・O、ベロ役を小野賢章が演じる。ほかのキャストは後日発表される。

さらに映画化決定に合わせてティザーポスターと特報映像が解禁された。赤と黒を基調としたティザーポスターは、「はやく人間になりたい」というキャッチコピーとともに、顔を隠したベムと⾒られる人物の⾜元から妖怪形態を想像させる黒い影が縦横に伸び、妖怪人間の苦悩を表すようなシルエットが描かれている。

特報映像では、「それはいつ⽣まれたのか、誰も知らない・・・。」というコピーやBGMに流れるショパンの「24の前奏曲 第4番」とともに、真紅の細胞が蠢き3人の妖怪人間“ベム・ベラ・ベロ”が⽣まれる様⼦が描かれ、人間になれなかった妖怪人間たちの「はやく人間になりたい」という悲痛なささやきで締め括られる。誰よりも人間らしく振舞い、誰よりも人間を助け、誰よりも人間になることを望んだ彼らが辿り着いたものとは・・・。50年の時を経て、劇場版でついにその答えが明かされる。

特報映像

ストーリー

壮麗と退廃、繁栄と貧窮が運河を隔てて共存する都市「リブラシティ」。若き⼥性刑事ソニアは、街で頻発する不可思議な事件を追う中で、“ベム・ベラ・ベロ”と呼ばれる3⼈と出会う。醜い姿に変⾝する彼らはやがて妖怪⼈間と名付けられ、事件の容疑者として追われることとなるが、彼らこそが事件を解決し⼈々を助けているのだった。すべては「⼈間になりたい」という願いを叶えるため。リブラシティを裏で操る「⾒えざる議会」が事件の⿊幕であることを突き⽌めたベムたちは、その⾸魁であるもう1⼈の妖怪⼈間・ベガと対峙する。運河をつなぐ橋を破壊するほどの激闘の結果、ベムたちは姿を消したのだった・・・。それから2年。ベムの⾏⽅を探し続けていたソニアは⽬撃情報を元に「ドラコ・ケミカル」という製薬会社を訪れる。そこで出会ったのはベムに瓜⼆つの⼈間“ベルム・アイズバーグ”だった・・・。

『劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~』は2020年秋に全国で公開!
監督:博史池畠
声の出演:小西克幸、M・A・O、小野賢章
配給:クロックワークス
©ADK EM/BEM製作委員会