音楽家・渡邊琢磨が初監督の幻想怪奇映画『ECTO』がオンライン先行配信開始、秋に劇場公開されることが決定した。

音楽家として国内外で活躍し、冨永昌敬監督『ローリング』(15)、吉田大八監督『美しい星』(17)など多数の映画音楽を手掛けてきた渡邊琢磨が、監督・脚本・編集・音楽を務めたアンビエントホラー『ECTO』。ある植物園を舞台に不条理な事物が点在する世界(冥界)を彷徨う登場人物たちを描く。出演するのは、染谷将太、川瀬陽太、佐津川愛美と多数の出演実績を持つ俳優が揃い踏み。抽象場面をBjorkとのコラボレートやPerfumeの映像演出で知られるTAKCOM、撮影を『きみの鳥はうたえる』(18)、『宮本から君へ』(19)の四宮秀俊が手がけている。 渡邊琢磨が音楽を手掛けた染谷将太監督の短編『清澄』(15)のスピンオフ作品として着想された本作。作中、ヴァルター・ベンヤミンやガストン・バシュラールの言葉が、霊体の会話として引用・カットアップされ、弦楽の音や環境音はデジタル加工され変容していく。

本作は、劇場公開に先駆けて本日よりオンラインでの先行配信を開始、オンライン映画館「アップリンク・クラウド」にて期間限定で独占配信中だ。さらに、今秋には劇場公開が決定した。爆音映画祭で知られるboid・樋口泰人による新レーベル“VOICE OF GHOST”の第1回配給作品となる本作。これまで水戸芸術館、YCAM爆音映画祭、恵比寿映像祭などで弦楽生演奏付でのイベント上映、京都みなみ会館での期間限定上映が行われてきたが、今回は配信版、劇場版ともに、それぞれあらたに音響のポスプロや再編集を行った新バージョンでの上映となる。また劇場公開時には、染谷将太監督の短編『清澄』(15)の併映も予定している。

<期間限定>先行配信 概要

配信期間:2020年6月12日(金)14:00~7月2日(木)23:59
配信プラットフォーム:アップリンク・クラウド
作品ページ: こちら

染谷将太 コメント

琢磨さんのあの秘密基地のような自宅から出発したこの世の外へと旅立つ映画。音が画になり、画が音となる。この
夏に1番ふさわしい映画です。海外旅行よりもはるか遠くに行ける作品です。あっつい夏の中、冷たさとフツフツと燃えてくる生命力の根源を感じて欲しいです。渡邊琢磨の「ECTO」の世界へ是非いらしてください。

川瀬陽太 コメント

ウィルスで世界が揺れた今、映画、音楽、表現の世界もこれからの形態を問われている。
上映+演奏が基本だった『ECTO』もこれから様々な姿であなたを侵食するつもりだ。楽しんで欲しい。

佐津川愛美 コメント

「ECTO」をより広く沢山の方に観て頂ける機会を頂き、嬉しく思います。
きっと、出会ったことのない「映画体験」になるのではないでしょうか。
渡邊琢磨ワールドをこれから体験出来る皆さんが、羨ましいです。

ストーリー

僻遠にある植物園内を徘徊するエクト(染谷将太)は、自身の存在に違和感を持ち、ここを「冥界」だと断言する男(川瀬陽太)に不信感を抱いていた。ある日、植物園に勤める研究員(佐津川愛美)とエクトが邂逅し、事態は思いもよらぬ展開に―。

映画『ECTO』は2020年秋にアップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開!
監督・脚本・編集・音楽・効果:渡邊琢磨
出演:染谷将太、川瀬陽太/佐津川愛美
配給:boid/VOICE OF GHOST
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