50年封印された“伝説の戦闘”を完全映画化した『デンジャー・クロース 極限着弾』の本編映像が解禁された。

オーストラリア軍108人が南ベトナムの農園地帯“ロングタン”で南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)2,000人に対峙した「ロングタンの戦い」。戦闘時間4時間に対して1日の損失はオーストラリア軍が戦ったベトナム戦史上最大という過酷な戦いだったにも関わらず、その功績は称えられることもなく50年ものあいだ封印されてきた伝説の戦闘だ。本作では、そのベトナム戦争での知られざる激戦を、オーストラリア映画界が総力を結集、リアルかつ臨場感満載に描き本格戦争映画に仕上げた。

今回、本作のタイトルとなっている極限の選択“デンジャー・クロース”を要請するシーンの本編映像が解禁された。司令部基地に迫撃砲による襲撃を受け、発射地点を探るため偵察に向かったオーストラリア軍D中隊所属の第11小隊は、森林地帯で待ち伏せていた敵軍から猛烈な攻撃を受ける。基地からの砲撃で一度は敵を退けたものの、当初の想定をはるかに上回る敵兵に囲まれて身動きが取れなくなってしまう。

108人 vs. 2,000人―映像は、森の中から大勢のベトナム解放民族戦線の兵士たちが現れるシーンからはじまる。生き残った11小隊の兵士たちは地面に身を伏せてその光景を見つめるが、増援は期待できない。敵兵に囲まれて絶体絶命の状況下、ボブ・ビュイック軍曹(ルーク・ブレイシー)の「残りの弾薬は?」の問いには、「へスルウッド なし」「マグヌセン 1発」「エグリントン 10発」「メラー 残り1発」と絶望的な返答が返ってくる。意を決した軍曹は通信兵から受話器を奪い、「この場所を砲撃せよ」と“極限”のミッションを要請する。

通信を受けたD中隊本部では、ハリー・スミス少佐(トラヴィス・フィメル)が驚愕の表情を見せる。軍曹からの要請はすなわち味方にも被害を及ぼしかねない超至近距離への着弾<デンジャー・クロース>を意味しているのだ。「囲まれて攻め込まれる この場所を砲撃してくれ」の言葉にモーリー・スタンリー大尉(アーロン・グレナン)が「こちら3-4 それはできない」と返すが、「砲撃しないと我々は全滅する! 状況がわかったか?」とビュイック軍曹も一歩も引かない。

決死の砲撃要請に呆然とする司令部。「ムリです」の声が上がる中、オリバー・デビット・ジャクソン准将(リチャード・ロクスバーグ)は「指揮するのは少佐だ 任せよう」とスミス少佐に判断を委ねる。葛藤の末に前線の要請に応じることを決意したスミス少佐は、「責任は誰が?」の問いに、「私が取る 砲撃を要請」と作戦を決行する。味方兵を全滅に追い込む可能性がある危険なミッション。覚悟の砲撃は、仲間を救う奇跡を呼ぶことができるのか、それとも敵兵とともに仲間の命を奪ってしまうのか―。

本編映像

映画『デンジャー・クロース 極限着弾』は全国で公開中!
監督:クリフ・ステンダーズ
出演:トラヴィス・フィメル、ルーク・ブレイシー、リチャード・ロクスバーグ
配給:彩プロ
© 2019 TIMBOON PTY LTD, SCREEN QUEENSLAND AND SCREEN AUSTRALIA