東日本大震災時の福島第一原発事故を描く映画『Fukushima 50』が第14回「ジャパン・カッツ(JAPAN CUTS)」において佐藤浩市と渡辺謙がCUT ABOVE賞を受賞した。

原作は、90人以上の関係者の取材をもとに綴られた門田隆将渾身のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)。2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災発生、そして福島第一原発事故。現場では何が起きていたのか?何が真実なのか?浮き彫りになる人間の強さと弱さ。死を覚悟して発電所内に残った職員たちは、いかにしてこの未曾有の大事故と戦い続けたのか―。福島第一原発1・2号機当直長の伊崎利夫役を佐藤浩市、福島第一原発所長の吉田昌郎役を渡辺謙が演じる。また、吉岡秀隆、安田成美と日本を代表するキャストが名を連ねる。

今回、本作『Fukushima 50』に出演する佐藤浩市と渡辺謙が、米ジャパン・ソサエティー主催の日本映画祭・第14回「ジャパン・カッツ(JAPAN CUTS)」(7月17日~30日開催)においてCUT ABOVE賞(CUT ABOVE Award for Outstanding Achievement in Film)を受賞した。

ジャパン・ソサエティー(JS)は、1907(明治40)年にニューヨークに設立された米国の民間非営利団体。全米最大の日米交流団体として、両国間の相互理解と友好関係を促進するため、多岐に渡る活動を1世紀以上にわたって続けている。その活動範囲は、政治・経済、芸術・文化、日本語教育など幅広い分野にまたがる各種事業や人物交流などを通じて、グローバルな視点から日本理解を促すと同時に、日米関係を深く考察する機会を提供している。

JS映画部が毎夏に開催する日本映画祭「ジャパン・カッツ」は、2007年の開始以来、7万人以上の観客を動員し全米初公開作品を多く含む300本以上の邦画作品を上映している。CUT ABOVE賞は、日本映画界に貢献をしている監督や俳優の功績を称え2012年に設けられた。

佐藤浩市、渡辺謙ともにこれまでの輝かしい経歴のみならず、本作で未曽有の危機に立ち向かった福島第一原発1・2号機当直長の伊崎利夫(佐藤)、福島第一原発所長の吉田昌郎(渡辺)の迫真の演技が評価され、今回の受賞となりました。さらに「困難な現実に尻込みせずに戦った人々の素晴らしき人間性を称賛する並外れた力強いドラマ」と作品自体も高い評価を受けている。

また、本作は日本で順次再上映中で、7月上旬をめどに上映館が増加する。

映画『Fukushima 50』は全国で公開中!
監督:若松節朗
原作:門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)
出演:佐藤浩市、渡辺謙、吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤工、富田靖子、佐野史郎、安田成美
配給:松竹、KADOKAWA
© 2020『Fukushima 50』製作委員会