今回解禁された場面写真


A24×プランBがタッグを組んだ『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』に出演するダニー・グローヴァーが7月22日に74歳の誕生日を迎えたことを記念して場面写真が解禁された。

本作の舞台となるのは、ゴールデン・ゲート・ブリッジや坂道を走る路面電車、優雅に佇むヴィクトリアン様式の家が並ぶ情緒豊かなサンフランシスコ。急速な発展で地価が高騰し、代々住んでいた者たちは行き場所を失っていた。主人公を実名で演じたジミー・フェイルズもその一人。メガホンを執ったジョー・タルボット監督は、幼なじみであるフェイルズが体験してきた物語を自身初の長編映画として作り上げた。生まれ育った場所が面影も残らないほど変化することで、大切な記憶が上書きされ、自分のアイデンティティまで否定されてしまうような感覚。それは一見パーソナルな物語でありながら、今や世界中で起きつつある問題を描いている。

本日7月22日は、本作に出演しているダニー・グローヴァーの74歳の誕生日。今回、ダニー・グローヴァーを捉えた
場面写真が解禁された。ダニー・グローヴァーといえば、大ヒットシリーズ『リーサル・ウェポン』や『プレデター2』のような大作から、近年では、『ジュマンジ/ネクスト・レベル』や『デッド・ドント・ダイ』などへの出演が映画ファンの記憶に新しい。また、自身の映画会社をもちプロデューサーとしても活躍しており、共同製作を務めた『ブンミおじさんの森』がカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞するなど、30年以上にもわたって映画や舞台、テレビで幅広く活躍している。さらに、慈善活動にも精力的で、2014年にはサンフランシスコ大学から名誉博士号が贈られ、現在はユネスコの大使も務めている。

そんな彼を地元の英雄として仰ぐのは、『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』の監督を務めたジョー・タルボット。サンフランシスコで生まれ育ち、本作の撮影にも並々ならぬ思いで挑んだ監督は、どうしても彼に出演してもらいたいと願い脚本が完成する前から彼に手紙で猛アプローチ。なかなか返事が返ってこなかったが、その後も主演で幼なじみでもあるジミー・フェイルズと電話で嘆願し、なんと5年の年月をかけ本作への出演を説得することに成功。その後、本作の舞台であるサンフランシスコのフィルモア地区で育ったグローヴァーは、自分の撮影もないときにも撮影現場を訪れては故郷のサンフランシスコ人の気質を製作現場に吹き込んでくれたという。

本作では、かつて家族と暮らした思い出の宿るヴィクトリアン様式の家を取り戻そうとする主人公の青年ジミー(ジミー・フェイルズ)を、傍で静かに支える親友のモント(ジョナサン・メジャース)の祖父を演じている。この度解禁となった新場面写真では、孫のモントとソファに座り楽し気な笑顔を見せている。若いジミーやモントを気遣う一番の理解者として、劇中でも彼らを優しく導く姿に注目だ。

映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』は2020年10月9日(金)より新宿シネマカリテ、シネクイントほか全国で公開!
監督・脚本:ジョー・タルボット 
出演:ジミー・フェイルズ、ジョナサン・メジャース、ロブ・モーガン、ダニー・グローヴァー
配給:ファントム・フィルム
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