太平洋戦争前夜、時代の嵐が2人の運命を変えていく—『スパイの妻』の場面写真が解禁された。

日本を代表する映画監督・黒沢清が、主演に蒼井優を迎え挑んだ本作。1940年。満州で偶然、恐ろしい国家機密を知ってしまった優作は、正義のため、事の顛末を世に知らしめようとする。聡子は反逆者と疑われる夫を信じ、スパイの妻と罵られようとも、その身が破滅することも厭わず、ただ愛する夫とともに生きることを心に誓う。太平洋戦争開戦間近の日本で、夫婦の運命は時代の荒波に飲まれていく・・・。主演は蒼井優。儚げでいて芯の強さを持ち、夫を愛し抜く聡子を圧倒的な存在感で演じている。蒼井と夫婦を演じるのは高橋一生。正義の遂行のために手段を選ばぬ純粋な優作を魅力的に体現した。脚本を手掛けたのは、黒沢自身と濱口竜介、野原位の3人。理不尽な歴史の前に、ささやかな幸せが揺らいでいく・・・。混乱を経た今の日本が刮目して観るべき傑作が誕生した。

今回解禁された場面写真では、聡子(蒼井優)が夫・優作(高橋一生)に背を向け、内に秘めた想いを発そうとする一場面や、床に崩れ落ちながらも、お互いに見つめ合い、絆を確かめ合う、ドラマチックな夫婦の姿を見ることができる。そのほか、軍服に身を包んだ神戸憲兵分隊長・津森泰治(東出昌大)が聡子の背に鋭い眼光を向ける姿や、やつれ、疲れ切った優作の甥・竹下文雄(坂東龍汰)からあるノートを受け取り困惑する聡子など、登場人物それぞれのミステリアスな表情が印象的な場面写真の数々だ。

映画『スパイの妻』は2020年10月16日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:黒沢清
出演:蒼井優、高橋一生、坂東龍汰、恒松祐里、みのすけ、玄理、東出昌大、笹野高史
配給:ビターズ・エンド