池袋を舞台に描く青春ファンタジーアニメーション映画『君は彼方』に早見沙織と小倉唯が出演することが発表された。

芸術、映画、そしてマンガ・アニメーションの街として新しさの中に、どこか懐かしいレトロな部分も持ち合わせている池袋を舞台に描かれる青春ファンタジーが誕生。監督・脚本・原作を務めるのは本作が初の長編劇場アニメーション作品となる瀬名快伸。主人公の澪の声を演じるのは実力派女優・松本穂香。主人公の幼馴染の新には俳優・瀬戸利樹が声優に初挑戦。

今回、不思議な世界に迷い込む主人公・澪(松本穂香)を助ける謎の少女・菊ちゃん役として、TVアニメ『鬼滅の刃』(胡蝶しのぶ)やTVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(レオナ)などで知られる早見沙織、現実世界での澪の友人・円佳役としてTVアニメ『HUGっと!プリキュア』(輝木ほまれ/キュアエトワール)などで知られる小倉唯が出演することが発表された。

早見沙織(菊ちゃん役)コメント

――『君は彼方』に参加してみて
菊ちゃんは着物を着た可愛らしい少女ですが、物語の中で、主人公澪を導く存在です。
監督からは、澪のメンター、田舎のおばあちゃんのような存在だとお話を伺いました。
アフレコ現場にはスタッフの皆様の熱が満ちていて、自然とマイクの前で気持ちが引き締まったのを覚えています。
お芝居に関しては、基本的にNGはないのでまずは感じたままに自由に表現してくださいとお言葉を頂きました。その上でより良いものを作り上げるために、何度もリテイクを重ねて監督と共に追求した箇所もありました。
――アニメの聖地・池袋が舞台という事に対して
舞台である池袋は私も何度も訪れたことがある場所ですが、細部までリアルな池袋の街並みと、そこで起こるファンタジーな出来事との取り合わせが不思議で、引き込まれました。
生きていく中での人と人との繋がり、自分の道を自分で決めること、誰かに正直な思いを伝えること…改めて見つめ直すきっかけをくれるような作品です。ぜひ、ご覧ください。

小倉唯(円佳役)コメント

――『君は彼方』に参加してみて
収録前、監督から直々に作品の世界観やストーリーに込めたメッセージ・各キャラクターへの説明がありました。監督の作品に対しての熱い想いや、信念の強さには圧倒され、その真っ直ぐな作品への情熱が、そのまま本作の魅力に繋がっているんだろうな、と感じました。アフレコでは、女優でご活躍されている松本穂香さんとご一緒させていただきました。普段は声優と女優という違う畑にいる私たちですが、その時ばかりはアフレコ技術や演技力を互いにリスペクトし合い、様々なことをお話しながら収録が進みました。演者としてとても刺激になりましたし、情熱ややる気にみちあふれた、楽しい現場でした。
――アニメの聖地・池袋が舞台という事に対して
池袋は、都内にいる人なら誰もが一度は足を運んだことのあるようなメジャーな土地のイメージですが、特にアニメやゲームファンの方々にとってはどこか親しみある町になっているのではないかな、と思っています。この作品をきっかけに、池袋のよりディープな魅力を感じるきっかけになったり、作中に登場する聖地をファンの方同士で一緒に巡っていただけたたら、本作への魅力や理解度も深まるのではないかな、と思います。

瀬名快伸(監督・脚本・原作)コメント

――早見さんと小倉さんを起用した理由
早見さんは随分前に一度だけご挨拶させていただいた程度でしたが、その時の印象が「無垢な人」でした。菊ちゃんを造形していくときに、”無垢な存在”というのが最初にあって、そこから記憶がポンポンとすぐつながって、早見さんが声を吹き込んでくれたら最高だなと思いオファーしました。
小倉さんとは何度か現場でご一緒する機会があり、キャラや芝居の変化に触れる機会が多かったんです。
ハキハキしたヒロインキャラ、おっとりキャラ、神秘的なキャラなど毎回違う色んなキャラの芝居を間近で聞き、円佳が持つ、悩みが無さそうだけど、その中にある複雑な感情や状況を表現できると思いお願いしました。
――アフレコを終えての感想
アフレコの後、この映画を作った経緯を説明したのですが、途中からずっと早見さんは泣いてました。
本当に純粋な人なんだと、早見さんの存在に僕が感動しました。
また、小倉さんは台本を読み込む力、読解力の高さにいつも驚かされます。円佳というキャラをそのままストレートに演じるのではなく、演出や物語の構造を理解して、微妙なニュアンスを芝居で出していただきました。
ぜひ劇場でそんな無垢な菊ちゃんと、円佳の繊細な芝居を聞いていただけたらと思います。

映画『君は彼方』は2020年11月27日(金)よりTOHOシネマズ池袋ほか全国で公開!
監督・脚本・原作:瀬名快伸
出演:松本穂香、瀬戸利樹、早見沙織、小倉唯
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
©「君は彼方」製作委員会