中世からアイルランドで密かに伝えられてきた伝説を“カートゥーン・サルーン”がアニメ映画化した『ウルフウォーカー』が今秋公開されることが決定し、併せて場面写真が解禁された。

中世からアイルランド・キルケニーで密かに伝えられてきた伝説で、眠ると魂が抜け出しオオカミになる“ウルフウォーカー”。ハンターを父に持つ少女ロビンは、人間とオオカミがひとつの体に共存し、魔法の力で傷を癒すヒーラーでもある “ウルフウォーカー”のメーヴと友だちになる。彼女とロビンが森で交わした約束は、図らずも父を窮地に陥れるものだった。だが少女は、勇気を持って信じる道を進もうとする。

生命への限りなくやさしいまなざしで描かれる、息をのむほどの美しい世界と不思議な物語。スタジオ史上最多のキャクターが登場し、オオカミの群れとの迫力ある闘いのシーンなどエンターテインメント性の高いファンタジー作品に仕上がった。監督は、アカデミー賞に2度ノミネートされたトム・ムーアと『ブレンダンとケルズの秘密』のアート・ディレクター、ロス・スチュワート。声優は、ロビン役に『アガサ・クリスティー ねじれた家』(17)のオナー・ニーフシー、父親ビル役を「ゲーム・オブ・スローンズ」のショーン・ビーンが務める。音楽は前2作同様ケルト音楽のバンドであるKiLA(キーラ)と新たに『アナと雪の女王2』(19)で知られるノルウェーの新世代歌姫オーロラが参加。透明感あふれる澄んだ歌声が、現実から遠く離れた世界へと観客を導く。

本作は、製作した長編すべてがアカデミー賞にノミネート、新作を公開するたびに観客を夢中にさせ、虜にしてきたアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」による、『ブレンダンとケルズの秘密』(09)、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(14)に続くケルト三部作の完結となる作品。

今回解禁された場面写真は、愛らしい絵柄ながらも繊細で美しく、観る者を物語の世界へ引き込むビジュアルとなっている。今回も独創的なストーリーと創造性あふれる世界観がまた楽しめることは間違いなさそうだ。トロント国際映画祭にてプレミア上映が決定しており、早くもアカデミー長編アニメ映画賞最有力候補とも目される。

ストーリー

中世アイルランドの町キルケニー。イングランドからオオカミ退治のためにやって来たハンターを父に持つ少女ロビンが、森の中で友だちになったのは“ウルフウォーカー”のメーヴだった。人間とオオカミがひとつの体に共存し、魔法の力で傷を癒すヒーラーでもある彼女とロビンが交わした約束は、図らずも父を窮地に陥れるものだった。だが、少女は勇気を持って信じる道を進もうとする。

映画『ウルフウォーカー』は2020年秋にYEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開!
監督:トム・ムーア、ロス・スチュアート
声の出演:オナー・ニーフシー、エヴァ・ウィッテカー、ショーン・ビーン
配給:チャイルド・フィルム
© WolfWalkers 2020