フランス・イタリア合作アニメーション映画『LA FAMEUSE INVASION DES OURS EN SICILE(原題)/The Bears' Famous Invasion of Sicily(英題)』が『シチリアを征服したクマ王国の物語』の邦題で2022年1⽉14⽇(金)より公開されることが決定、併せてポスタービジュアルも解禁が解禁された。

⾼くそびえる⼭で静かに暮らしていたクマたち。ある⽇クマの王レオンスの息⼦・トニオがハンターに誘拐される。厳しい冬の飢えと寒さにたまりかねていた彼らは⼭を降りることにした。残忍な⼤公や化け猫、⼈⾷い⻤、幽霊、魔法使い――⾏⼿を阻む難敵を乗り越え、⼈間の住む平地を⽬指すが…⾯⽩く、やがて悲しいクマ王国の物語。

多様な⽂化の中で他者を受け⼊れることの⼤切さをテーマにした映画であり、アニメーションならではの魅⼒を存分に発揮し、原作の持つユーモアに溢れたファンタジックな世界観を完全再現することに成功している。本作は、2019年カンヌ国際映画祭ある視点部⾨、同年アヌシー国際アニメーション映画祭にて公式上映。カンヌ出品時、主要媒体がすべて批評を掲載し、中でもフランスのル・フィガロ紙は「詩を込めた華やかな⾊のグラフィックジュエル」と称えた。

監督はロレンツォ・マトッティ。イタリア出⾝・フランス在住で、「ザ・ニューヨーカー」「COSMOPOLITAN」「ル・モンド」などの雑誌のイラストを⼿がけるトップイラストレーターであり、映画との関わりとしてはカンヌ国際映画祭やヴェネチア国際映画祭のポスターイラストなどでも知られる。彼の持ち味である流麗な曲線で描かれる⾵景や⾊彩の美しさ、素晴らしい構図がアニメーションでも遺憾無く発揮されている。

制作プロダクションは制作プロダクションは故・⾼畑勲⽒がアーティスティック・プロデューサーを務めたことで知られる『レッドタートル ある島の物語』を⼿がけたプリマ・リネア・プロダクションズ。原作はイタリアの作家ディーノ・ブッツァーティが1945年に発表した児童⽂学「La fameuse invasion des ours en Sicile」で、⽇本では福⾳館書店より刊⾏中の「シチリアを征服したクマ王国の物語」(天沢退⼆郎・増⼭暁⼦訳)として知られ、イタリアで⻑く読み継がれてきた名作。

本作は厳選された国内外の素晴らしいアートアニメーション作品が揃うことで知られる「新千歳空港国際アニメーション映画祭」(11⽉5⽇(⾦)~8⽇(⽉)開催)のコンペティション⻑編部⾨のノミネート作品に選出されることも決定した。

ストーリー

とおいむかしのこと、いただきが氷でとざされた⾼い⼭に住むクマたちの王レオンスの息⼦トニオがハンターたちによって捕えられてしまう。王は我が⼦を救出するべく、厳しい冬の飢えと寒さからクマ達を引き連れ、⼈間が住む平地を⽬指し⼭を降りていく。⾏く⼿に待ち受けるのは残忍な⼤公や、化け猫、⼈⾷い⻤。ゆうれいもいれば魔法使いもいる。突き進むレオンス王は戦いの末、その国の王として、クマと⼈間が共存する太平の世を迎えた。クマと⼈間の共存はやがて――。

映画『シチリアを征服したクマ王国の物語』は2022年1月14日(金)より新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開!
監督・グラフィックデザイン:ロレンツォ・マトッティ
配給:ミラクルヴォイス
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