音楽レーベル“モータウン”創立60周年を記念したドキュメンタリー映画『メイキング・オブ・モータウン』の本編映像が解禁された。

ビートルズやローリング・ストーンズもその影響の大きさを公言する、日本を含む世界の音楽に影響を与え続けているモータウン。愛称は“ヒッツヴィルUSA”。本作は、創設者ベリー・ゴーディが初めて自身への密着を許可したドキュメンタリー映画にして、モータウンが映画ビジネスに参入すべくLAに本社を移すまでの歴史や名曲誕生秘話を、親友であり戦友のスモーキー・ロビンソンと旧交を温めながら説き明かしていく。関係者やスティーヴィー・ワンダー等の所属アーティストの回想や証言も交えた貴重なエピソードと映像の数々。これはベリー・ゴーディが語る創業一代記であり、20世紀に最も影響力を持った独立レーベルの正史である。また、ベリー・ゴーディは昨年89歳で引退することも発表し、本作がモータウン在職中に密着した最初で最後の作品となっている。

計22部門でグラミー賞を受賞、最も受賞回数が多い男性ソロシンガー、スティーヴィー・ワンダー。偉大なアーティストの彼が初めて全米シングルチャート1位を獲得したのは、なんと13才の時だった。11才でデビューし、シングルと2枚のアルバムをリリースするもヒットには恵まれていなかったスティーヴィーだが、創設者ベリー・ゴーディが注目したのは、コンサートでのパフォーマンス。

当時、<モータウン・レビュー>でツアーをしていたモータウン。1962年6月のシカゴでのコンサートでそれは起きた。演奏を終えステージを去る当時12歳のスティーヴィーは注がれる観客の大歓声を受け、ステージに戻り既にリリースされていた「フィンガーティップス」を、観客を煽りながら演奏を始め最高のパフォーマンスを披露した。この時のライブ音源は4枚めのシングルとしてリリースされ、それまで誰も成し遂げたことのなかった、ライブ音源でのシングルチャート1位獲得という偉業を成し遂げた。

今回、このスティーヴィーが初めてシングル1位を獲得したシングルに収録されたライブ映像の一部が解禁された。映画本編では、スティーヴィーが11才で初めてモータウンを訪れた時の逸話を、スティーヴィー本人や、ベリー・ゴーディJr、スプリームスのメンバーだったメアリー・ウィルソンなどのエピソードで振り返っている。

本編映像

ベリー・ゴーディ

映画『メイキング・オブ・モータウン』は2020年9月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開!
監督:ベンジャミン・ターナー、ゲイブ・ターナー
出演:ベリー・ゴーディ、スモーキー・ロビンソン
配給:ショウゲート
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