戦争と人間の本質に迫る、美しくも残酷な衝撃作『異端の鳥』のインタビュー映像が解禁された。

第二次大戦中、ナチスのホロコーストから逃れるために、たった一人で田舎に疎開した少年が差別と迫害に抗いながら強く生き抜く姿と、異物である少年を徹底的に攻撃する“普通の人々”を赤裸々に描いた本作。迫害を生き抜くうちに徐々に心を失っていく少年を体当たりで演じ切ったのは、新人のペトル・コラール。ほかにステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、バリー・ペッパー、ウド・キアーなどのいぶし銀の名優たちが顔を揃えている。

戦争の影が色濃くなり、ひとりで田舎に疎開した幼気な少年(ペトラ・コトラール)は、預かり先の叔母が病死したことで、「家に帰る」という強い願いを胸に圧倒されるような大自然の中をさまよいながら、村から村へと流浪の旅に出ることになる。その行く先々の場所で出会うことになるのが、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、ウド・キアー、バリー・ペッパーが演じる様々な立場の大人たち。今回、彼ら5人のインタビューを収めた特別映像が解禁された。

『プライベート・ライアン』などで知られるバリー・ペッパーが演じるのは、ソ連軍の狙撃兵のミートカ。寡黙でとっつきにくい性格だが、少年に親近感を覚えたのか何かと面倒を見る優しさを見せる。ペッパーは「少年と彼が出会う人々の物語。胸を打たれる物語だ。少年を虐待する者もいれば助ける者もいる」と本作を紹介。さらに「“異端の鳥”としての少年を描いている」と、映画のテーマの“核”にも言及する。名作映画への出演も数えきれない偉大なる演技派ハーヴェイ・カイテルが演じるのは、命の危険が迫っていた少年を助ける心優しい司祭。しかし彼は病に侵され、その余命がいくばくもないことは明らかだった。「これは何度も繰り返し伝えられるべき物語」と力説するカイテルは、本作で使用されている人工言語スラヴィック・エスペラント語に挑戦。監督によるとこの言語を使った出演者の中で最も苦戦したのがカイテルだったといい、自分が口にする言葉について「意味も分からない。そんな経験をする俳優も珍しいだろ」と笑う。

近年ラース・フォン・トリアー作品への出演が続くウド・キアーが演じるのは、少年が身を寄せることになる粉屋のミレル。働き者である一方で嫉妬深く、若い妻と同居する作男の不倫を疑い、日増しにその猜疑心が肥大化していた。キアーは「人は嫉妬心から人を殺すこともある」と演じるミレルが抱く感情の行く末をほのめかす。映像にはミレル最大の“見せ場”ともいえるまさかの“ちゃぶ台返し”シーンも収録した。そのミステリアスな風貌を活かし過去120以上もの役柄を演じてきたジュリアン・サンズが演じるのは、司祭(カイテル)に助けられた少年を引き取ることになる農夫ガルボス。表の顔こそ敬虔な信者だが、その裏で弱き者を手にかける異常者だった。演じる役柄について、サンズは「とても気性の荒い性格をしている。無骨な男なんだ。非常な面があり、サディスティックでもある。悪いことをして楽しんでる」とガルボスが隠し持つ一面について語る。

そして、アート系から大作まで幅広く出演し、北欧が生んだ“最強一家”の父でもあるステラン・スカルスガルドが演じるのは、ナチスの年老いた兵士ハンス。少年が送られてきたドイツ軍の駐屯地で、ナチスの将校から射殺を命じられる。スカルスガルドは、「どんな人間も善と悪のどちらかに分けるのはよくない。人にはいろんな面があるんだ。環境や生い立ちが影響するものだしね」と、本作に登場する全ての人物にも通じる“人間の心理”について語る。そして、ハンスが軍人としての“任務”を果たしたのか、笑顔ではぐらかした。

インタビュー映像

映画『異端の鳥』は2020年10月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督・脚本:ヴァーツラフ・マルホウル
出演:ペトル・コラール、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、バリー・ペッパー、ウド・キアー
配給:トランスフォーマー R15+
COPYRIGHT ©2019 ALL RIGHTS RESERVED SILVER SCREEN CESKÁ TELEVIZE EDUARD & MILADA KUCERA DIRECTORY FILMS ROZHLAS A TELEVÍZIA SLOVENSKA CERTICON GROUP INNOGY PUBRES RICHARD KAUCKÝ