
第33回東京国際映画祭において観客賞を受賞した『私をくいとめて』の大九明子監督、のんが11月9日(月)にクロージングセレモニーに引き続き行われた記者会見に登壇した。
今回、自身の主演作が観客賞を受賞したことに「主演映画というのは本当に特別です。まずたくさん出番があって、一番セリフがある。ずっと大好きな演技をしていられるということが至福です」とその気持ちを吐露し、「また映画は、本当にたくさんの方々の技術と脳を集結させて一つのシーンを作り上げていく、たくさんの人が一点を見つめて同じ目標に向かっていくという感覚が本当にたまらないです。主演はもちろんくたびれることもあるけど、良いものが撮れた時の感覚は他では味わえないです」と喜びをあらわにした。
また、「私は本当に女優のお仕事が大好きで、ここに一生いたいと思っています。10代の時に一度、もし女優をしていなかったら何をしていたんだろうと考えたことがありましたが何も思い浮かびませんでした。実家にいる妹に尋ねてみたら、『その辺でのたれ死んでいると思う』と言われて、やばいやばいって(笑)。これは自分の生きる術だと思って気持ちが固まった」と女優という仕事への気持ちを語った。
今回、東京国際映画祭は従来同様“フィジカルな開催”を基本とし、一部のイベントをオンラインで行うなど使い分けたが「今回東京国際映画祭がリアルで開催する道を選んだのは勇気ある選択。命より大事なものは何もないですから、スタッフの皆さんから緊張感を感じました。その中でチケットを買って、電車に乗ってわざわざ足を運んでくれた方たちの想いに報いたいと思って、どうぞ面白かったと思っていただけますようにと祈るような気持ちでした」と明かす大九監督。
本作についても「3月中旬クランクイン、4月中旬クランクアップの予定でしたが、4月の頭に緊急事態宣言が発令され、撮影中断を余儀なくされました。約2か月ほど中断し、その間に脚本を書き直したりもしました。緊急事態宣言が明けたあとの撮影現場では、毎日体温を測る、フェイスシードをつけるなど、自発的に皆で知恵を出し合って健康を守りながら撮影を敢行しました」とその苦労を語った。
さらに大九監督は「映画館も閉まり、不要不急という言葉が飛び交いましたが、映画は不要でも不急でもないと信じたいし思いたいので、今後も各製作者が細心の注意を図りながら作り続けていくべきだと信じています」と映画製作への思いを語った。
第33回東京国際映画祭は2020年10月31日(土)~11月9日(月)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!
©2020 TIFF








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