『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 Wandering; Agateram』の初日舞台挨拶が12月5日(土)に新宿バルト9で行われ、宮野真守、島﨑信長、高橋李依、坂本真綾、川澄綾子が登壇した。

2004年にTYPE-MOONが発売されたPCゲーム「Fate/stay night」を発端に、壮大なスケールの世界観と重厚な物語が呼ぶ感動がファンを増やし続けてきた「Fate」シリーズ。2015年に生まれたゲーム「Fate/Grand Order」も、今や全世界で5700万ダウンロードを突破。そんなゲームの中で全体構成を担当する奈須きのこが自らシナリオを担当し、人気エピソード・第六特異点が「Fate/Grand Order」初の劇場アニメーション化。物語の核心に迫るエピソードが、美しく、悲壮に描かれる。前後編の重厚さをもつアニメーションは、SIGNAL.MDとProduction I.Gが制作。ここに物語は新たに描かれ、 再び心を交わす―。

ベディヴィエール役の宮野は、「『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 Wandering; Agateram』でベディヴィエールを演じております宮野真守です」と挨拶し、本作のタイトルを間違えることなく言えたことにガッツポーズを見せ会場を沸かせ、公開初日を迎えたことで「みなさんに観てもらえるという事実がありがたく思います。いろんな状況下の中、力を合わせてここまでたどり着くことができました」と感慨深げにコメントした。

本作の感想を聞かれた宮野は「後半に向けて表情が変わっていく姿が印象的でした」とコメント、「絶望感はあるんですけど、一つの光を見つけて、決意をして、覚悟を持って向かっていくという流れが素晴らしいと思いました」とポイントを挙げた。島﨑は同じ質問に「ベディヴィエールが主役で、ベディヴィエールの視点で見るとこう見えるんだというのがとても印象的でした」と答えた。

高橋は「後編につながるセリフになればいいなとか、一瞬一瞬で何か残せること無いかなと思ってやってきたことが、後編になったら届くんじゃないかなというのは詰め込んだつもりです」、坂本は「ここから知っていただく方にも入りやすく楽しんでいただける作品になっているんじゃないかなと思いました」、川澄は「後編どうなるかということを気になると思う」とそれぞれの思いを語った。

本作のアフレコは1年以上前に行われたといい、現在では難しい一同が会してのアフレコが行われた。これに「やっぱり一緒にやるのがいちばんいいなあと思います」という宮野は、「お互いに気持ちを通わせながらお芝居ができる。よりキャラクターが深まる部分がありました」と振り返った。

また、本作の主題歌は坂本による「独白」だが、「(自身が劇中で)ダ・ヴィンチ役をやっているので混乱されるかもしれませんが、視点としては(宮野演じる)ベディヴィエールの気持ちを歌った曲で、監督や(原作の)奈須きのこ先生とも打ち合わせをして、“べディの気持ちを歌って欲しい”ということだった」と明かした坂本。そして後編の主題歌は宮野が担当するが、「独白」に続き坂本が作詞を務める楽曲に「ビックリだったんですけど、ベディの視点で描かれる物語ということで、最後に歌を担当するとなったときにありがたいと思った。その中で、(坂本)真綾さんが作詞をしてくれることになってとにかく幸せだと思いました。近くでいろんなお仕事を見させていただいていたし、歌もたくさん聞かせていただいていた。とにかくうれしかったです」と喜びをあらわにした。

最後に宮野は「覚悟をもって後編まで演じきりたいと思います」とコメントし、「彼(ベディヴィエール)が得た希望の光がどこへ向かうのか、どういう結末を迎えるのか、見守って欲しいです」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 Wandering; Agateram』は公開中!
声の出演:宮野真守、島崎信長 高橋李依、坂本真綾、川澄綾子、水島大宙、沢城みゆき、置鮎龍太郎、内山昂輝、安元洋貴、子安武人、田中美海、小松未可子、鶴岡聡、稲田徹、千本木彩花、鈴村健一
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