第159回直木賞受賞ベストセラーサスペンスを完全映画化した『ファーストラヴ』の本編映像が解禁された。

「動機はそちらで見つけてください」アナウンサー志望の女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まる島本理生の小説『ファーストラヴ』は、登場人物の奥底まで掘り下げた心理描写に定評のある島本理生が放つ‟稀代の問題作“とも称された傑作サスペンス・ミステリー。主演を務めるのは北川景子。女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る主人公の公認心理師・真壁由紀を演じる。由紀の義理の弟で、由紀と共に事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉を中村倫也、父親殺しの容疑者・聖山環菜を芳根京子、由紀の夫で迦葉の兄・真壁我聞を窪塚洋介が演じる。監督は堤幸彦。

今回解禁された本編映像は、大学生時代に迦葉(中村倫也)が由紀(北川景子)の髪を優しく切るシーンから始まる。主演の北川が本作のために髪を30㎝以上切ったことが話題となったが、劇中では髪を切られることで由紀と迦葉の距離が一気に近づいていく非常に重要なシーンとして描かれている。そして二人は海辺の街を共に歩き、迦葉が差し出した手を由紀は戸惑いながらも握り返し、海へと向かっていく。海に沈む夕日を見ながら、由紀はそっと迦葉の横顔を見つめ何かを想う。二人しか知らない過去を共有する由紀と迦葉の回想にUruの挿入歌「無機質」が静かにそして優しく寄り添うシーンは、本作の謎を紐解くうえで非常に重要であると同時に、男女の心の機微を見事にとらえた美しい映像となっている。由紀は迦葉の横顔に何を見たのか―。

挿入歌を手掛けたのはドラマ「テセウスの船」の「あなたがいることで」や映画『罪の声』の「振り子」を手掛け、聞く人を包み込むような歌声と、神秘的な存在感で注目を集めるシンガー・Uru。本作では主題歌「ファーストラヴ」も書き下ろしている。Uruは新曲の挿入歌「無機質」について、「この曲の持つ孤独感と温かさを映画の人物や世界観に中和しながら作りました。感じたことや書きたいこと、心の動きを、不器用さに合わせて直接的な表現を避けて書きましたが、主題歌の『ファーストラヴ』と自然に一対になる挿入歌になってくれたような気がしています。映画の背景で、そのシーンに寄り添う曲になってくれたら嬉しいです。」とコメントを寄せている。

本編映像

映画『ファーストラヴ』は2021年2月11日(木・祝)より全国で公開!
監督:堤幸彦
出演:北川景子、中村倫也、芳根京子、板尾創路、石田法嗣、清原翔・高岡早紀、木村佳乃、窪塚洋介
配給:KADOKAWA
©2021『ファーストラヴ』製作委員会