カツセマサヒコ原作の青春恋愛小説『明け方の若者たち』が北村匠海主演で映画化されることが決定した。

Twitterでの“妄想ツイート”が話題となり、「この感情は私のものだと思ってしまう」、「わかりすぎてパニック」、などと共感の嵐を呼び、これまで獲得したTwitterのフォロワーは14万人以上。140字で人々を魅了し続け10~20代から圧倒的な支持を獲得したウェブライター、カツセマサヒコの長編小説デビュー作で、昨年6月の発売前から重版が決定した話題作『明け方の若者たち』。

下北沢、明大前、高円寺…退屈な飲み会で出会った<彼女>に、一瞬で恋をした。世界が<彼女>で満たされる一方で、社会人になった<僕>は、“こんなはずじゃなかった人生”に打ちのめされ…。大都会・東京に生きる若者が突然出会った人生最大の恋と、何者にもなれないまま大人になっていくことへの葛藤を描き、現代でしか表現できない“エモさ”に共感者が続出。

主人公の<僕>役を演じるのは、ダンスロックバンド「DISH//」のリーダーで、『君の膵臓をたべたい』(2017)で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、『東京リベンジャーズ』(2021)、『とんび』(2022)など数々の公開予定作品でも主演を務める北村匠海。

近くて遠い2010年代のリアリティ溢れる青春劇の映像化に挑戦するのは、23歳新進気鋭の松本花奈監督。映画、TV、MV、広告、写真と幅広いジャンルで活動をしており、今年公開された映画、実写版『ホリミヤ』でも監督を務めた若手の旗手がメガホンをとる。脚本は、『デイアンドナイト』(2017)、Netflixオリジナルドラマ「全裸監督2」などで知られ、『愛はどこにも消えない』(「21世紀の女の子内)一篇)」(2019)、『過ぎて行け、延滞10代』(2017)でも松本花奈監督とタッグを組んだ脚本家・小寺和久が担当。作中では“フジロック”、“RADWIMPS”、“ヴィレッジヴァンガード”などの固有名詞が散りばめられており、人生でもかけがえのない“若者”である時間のメタファーとなる作品が完成した。

北村匠海

北村匠海 コメント

"明け方の若者たち"で主演を務めさせて頂ける事になりました。
松本監督とは10年前、共演者として学園ドラマで出会い、そして今お互いの道を進んでやっと再会できました。映画に登場する、街や音楽が偶然にも僕の''本物の青春''と重なっていて、もうニ度と帰ってこない人生のマジックアワーをまた味わえたような、切なくてじんわりあったかくて、笑ってるのか泣いてるのかよくわからないあの頃を、皆さんも思い出せるかもしれません。お楽しみに。

松本花奈(監督)コメント

カツセさんの紡ぐ言葉の、笑顔でいるけれど本当は少し寂しかったりとか、夢を追いかけることをやめたけれど本当はどこかで希望を捨てきれていなかったりとか、決して単純ではない、濁りのある感情の描写がとても好きです。そんな繊細でリアルなこの物語を、北村さんと共につくれることが楽しみです。1カット1カットを大切に、撮影していきたいと思います。

カツセマサヒコ(原作)コメント

初めて書いた小説が、発売して一年も経たないうちに映画化発表されて、しかも、その主演が北村匠海さん? どこからがドッキリですか。まだ実感が沸かず、フワフワとした気持ちでいます。小説を子供とするならば、映画は可愛い甥っ子といったところでしょうか。松本監督と素晴らしいキャスト・スタッフ陣に全て委ねて、温かく見守ろうと思っています。本当に楽しみです!

ストーリー

「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」その16文字から始まった、沼のような5年間。明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った<彼女>に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江ノ島。ふたりのために買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり・・・。世界が<彼女>で満たされる一方で、社会人になった<僕>は、""こんなハズじゃなかった人生""に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。
人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。

映画『明け方の若者たち』は2022年に全国で公開!
監督:松本花奈
出演:北村匠海