カツセマサヒコ原作の青春恋愛小説『明け方の若者たち』の予告映像が解禁された。

カツセマサヒコの青春恋愛小説『明け方の若者たち』(幻冬舎)を映画化した本作。主人公の<僕>役を北村匠海、明大前の飲み会で<僕>が一目ぼれする<彼女>役を黒島結菜、新入社員の<僕>の同期で後に親友となる<尚人>役を井上祐貴が演じる。近くて遠い2010年代のリアリティ溢れる青春劇の映像化に挑戦するのは、幅広いジャンルで活動をしており、実写版『ホリミヤ』でも監督を務めた松本花奈監督。

今回解禁された予告映像は、「16文字から始まった、沼のような5年間」という北村匠海本人のナレーションで始まる。「俺といたらきっと楽しいよ」という言葉をきっかけに、デートを重ねるようになっていく<僕>(北村匠海)と<彼女>(黒島結菜)は距離を縮めながら、<僕>はどんどん<彼女>に惹かれていく。一方で、社会人となった<僕>は、同期の<尚人>(井上祐貴)と出会い、「人を楽しませる仕事がしたかったんだよね」と希望で胸に膨らませ、夢を語り合うも、「楽しいこと全部やっとかないと、何だっていつかは終わるよ」という言葉と共に消えていく花火がそれまでの幸せな毎日が一変することを予感させる。

<彼女>へ思いを伝えるべく、絞り出すように出した<僕>の「全部好き…。」という言葉や、<彼女>を想い、泣き叫ぶシーンは必見だ。「いくら好きでもハッピーエンドは望めねぇよ」と、親友として何とか励まそうとする<尚人>の思いとは裏腹に、自分の気持ちには嘘を付けず、<彼女>の匂いがついたタオルを抱きしめながら、風呂場で泣きわめいて自暴自棄になり、行き場のない感情を吐き出す<僕>の姿。<彼女>との思い出が走馬灯のように思い出され、胸が締め付けられるような<僕>の切ない気持ちを、北村匠海が見事な演技で見せている。

マカロニえんぴつ

そして、主題歌を担当するのはロックバンド、マカロニえんぴつ。彼らが本作のために書き下ろした楽曲「ハッピーエンドへの期待は」は、ヴォーカルのはっとりが持つ心地よい歌声とキーボードの多彩な音色を組み合わせたバンドサウンドに、彼らならではの真っ直ぐなメッセージが乗り、本作の世界観を見事に表現。原作のファンでもあるはっとりは「下北沢を、明大前を、期限付きの恋人ごっこを、どうにもならず掻きむしった夜のことを、想いながら思い出しながら書いた歌です。原作から大好きな作品にこうして携われたことが嬉しいです。カツセさん、改めて映画化おめでとうございます。」とコメントをしている。仕事に恋愛に葛藤しながらも成長していく登場人物たちの気持ち、そして希望とともに明け方の高円寺の街を疾走する彼らの背中を押すような“エモすぎる”予告映像が完成した。

予告映像

映画『明け方の若者たち』は2021年12月31日(金)より全国で公開!
監督:松本花奈
出演:北村匠海、黒島結菜、井上祐貴、山中崇、楽駆、菅原健、高橋春織、三島ゆたか、岩本淳、境浩一朗、永島聖羅、木崎絹子、寺田、ムロラン、田原イサヲ、わちみなみ、新田さちか、宮島はるか、佐津川愛美、高橋ひとみ/濱田マリ
配給:パルコ
©カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会