『リスタート』の舞台挨拶が4月17日(土)にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で行われ、品川ヒロシ監督、EMILY(HONEBONE)、SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXlLE)が登壇した。

本作はシンガーソングライターを夢見て上京した主人公がスキャンダルに夢破れ傷つき、故郷である下川町に帰って、同級生や家族、大自然に触れることで徐々に心を取り戻していく姿をおさめた青春ストーリー。品川ヒロシ監督初の女性主人公に抜擢されたのは、男女フォークデュオHONEBONEのボーカルを務めるEMILY。テレビに出演した際に、それを偶然見ていた監督が「この子しかいない」と熱烈オファーし、本作が映画初出演。彼女を支える同級生役に劇団EXILEの一員として俳優活動を行い、ラッパー、デザイナーとしてもマルチな才能をみせるDOBERMAN INFINITYのSWAY、父親役に演技派俳優・中野英雄らが脇を固めるほか、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、岩崎う大(かもめんたる)、西野亮廣(キングコング)などバラエティ豊かなキャストが多数出演している。

本作は、4月17日(土)・18日(日)に開催される「島ぜんぶでおーきな祭 第13回沖縄国際映画祭」の特別招待作品部門に選出され、今回の舞台挨拶は沖縄国際映画祭の本作上映会場にむけて生中継された。

今回初めてクラウドファンディングで集まった支援をもとに、北海道の下川町の自然を収めた本作に「自分の青春の1ページを切り取ったような、そんな感覚でクラウドファンディングに参加してくださった方を含めて、熱い一作だなと思いました」と振り返った品川監督。この日の上映にはクラウドファンディングに参加した支援者とともに、品川監督自身も劇場で鑑賞し、「泣いちゃった。立って拍手してくれたのたぶん初めてだったんじゃないかな」と多くの観客によるスタンディングオベーションに対して感謝の気持ちを語った。

そんな本作では、シンガーソングライターを夢見て上京した主人公役を、ミュージシャンのEMILYが初映画出演で挑んでいるが、EMILYは「夢のような時間」と撮影を振り返り、品川監督については「ずっと面倒を見てくれて。どんな時間でもいいから連絡してねって、手厚い超絶贅沢な時間の中でやらせていただきました」と語った。

また、SWAYは「本当に楽しい時間でした。(EMILYらと)割とすぐに仲良くなって、僕らが仲良くなりすぎて品川さんが嫉妬する」と明かすと、品川監督は「待ち時間の間仲良くしてるから・・・俺は仕事してるのにって」と嫉妬を認め、EMILYは「すごい顔で見てた(笑)」と当時を振り返った。現地ではネイチャーガイドが行動を共にしたということで、品川監督は「SWAYくんの(演じる)ネイチャーガイドはその人から」とモデルになっていることを明かした。

本作への思いを熱く語る品川監督に、EMILYは「全員に寄り添ってくれた」と感謝の気持ちを口にし、“怖い一面は?”とMCに聞かれると「なかったです」と即答したEMILY、SWAYも「全くなかったです」とチームワークの良さをうかがわせた。

最後にEMILYは「(撮影から)2年待ったかいがあった。今こそ出すべき作品と思ってる。リスタートはどんな状況でも自分が望めばできることなので、この映画を見た人が、ちょっとでもどん底にいる気分の人が一歩歩いてみようかなと思ってくれたら幸いです」、SWAYは「自分自身もいろんなことでリスタートしたいと思っていたこともたくさんあるので、背中を押してもらった気がしています。この映画にもらったパワーを糧に生きていきたいと思います」、品川監督は「胸に熱いものが灯って、明日から元気にがんばれるような映画になれば」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

映画『リスタート』は2021年7月16日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国で公開!
監督:品川ヒロシ
出演:EMILY(HONEBONE)、SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)、朝倉ゆり、品田誠、岩崎う大(かもめんたる)、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、西野亮廣(キングコング)、庄司智春(品川庄司)、松田大輔(東京ダイナマイト)、黒沢あすか、中野英雄
配給:吉本興業
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