異色の恋愛オムニバスドラマ『初情事まであと1時間』の放送が決定し、併せて第1~4話に出演するキャストが発表された。

原作は月刊コミックフラッパーで2016年10月号 - 2018年7月号まで連載され、情事に向かうカップルのリアルな感情の機微がネット上でも話題となったノッツによる同名漫画。恋人たちが初めて結ばれるまでの直前1時間。近づきたいけど近づけない、近づかないはずだったのに近づいた。心も体も裸になってつながるまでの、めくるめく恋と性の駆け引き。可笑しくて切ない、不器用でめんどくさい…だけどどうしようもなく愛おしい、あの瞬間を切り取った恋愛オムニバスドラマが誕生した――。

ドラマ『初情事まであと1時間』は、全12話中8話を「ドラマ特区」枠にて放送決定。7月22日(木)よりMBS、テレビ神奈川で初回放送が開始され、チバテレ、テレ玉、とちテレ、群馬テレビで順次放送、TVer、MBS動画イズム、GYAO!での見逃し配信も決定している。さらに、地上波未放送の4話を含む全12話はTELASA&J:COMオンデマンドほかにて見放題独占配信が予定されている。

演出を手掛けるのは橋口亮輔、三浦大輔、大九明子、谷口恒平の豪華監督陣。6年ぶりの新作となる橋口亮輔監督は第89回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第1位をはじめ数々の映画賞に輝いた『恋人たち』(15)など国内外で高い評価を受けており、ドラマの脚本を手掛けるのはNHKドラマ「みちくさ」(06)以来、15年ぶり。三浦大輔監督は、作・演出を手掛けた舞台を自ら映画化した『娼年』(18)などが話題となり、舞台「物語なき、この世界。」(7月11日(日)~8月3日(火))や映画『そして僕は途方に暮れる』の公開が2022年に控えるなど、劇作家・演出家・映画監督として躍進を続ける。

『勝手にふるえてろ』(17)、『私をくいとめて』(20)が東京国際映画祭で観客賞に輝き、さらに『私をくいとめて』(20)は第30回日本映画批評家大賞で監督賞・主演女優賞をW受賞した大九明子監督は、現代社会を生きる主人公のリアルをユーモラスに描く作風に定評がある。『やりたいふたり(R18版タイトル:悶絶劇場 あえぎの群れ)』(19)がピンク映画ベストテン2019で年間一位を獲得、監督賞に輝いた期待の新鋭・谷口恒平監督。人気監督たちが同名コミックを原作に、脚本を書き下ろし。オフ会で意気投合したドール愛好家、人生初めてのH、地元で再会した幼馴染、姉と妹と姉の恋人、不倫に悩む先輩と恋する後輩、浮気カップル、超不幸体質の女、片想い渦巻く鍋パーティー…など多彩なSEX事情を通して浮かび上がる人間模様を赤裸々に描き出す。

さらに、初めての愛の営みを目前に控えるカップルを演じる出演キャストには人気実力派俳優が揃う。第一話「心の容れ物」(橋口亮輔監督)でカスタムドール愛好家の男女を演じるのは工藤阿須加と臼田あさ美。オフ会で出会った二人が互いのドールを前に交わす愛を描く。第二話「初体験まであと1時間」(三浦大輔監督)で初めて同士の大学生を演じるのは萩原利久と木竜麻生。お互い頭の中はソノことでいっぱいなのにうまく切り出すことができないフレッシュなカップルの物語。

第三話「ビフォア」(大九明子監督)で故郷で再会した大人の幼馴染を演じるのは松雪泰子と大森南朋。海辺の町を舞台に酸いも甘いも知ったふたりの静かな愛が紡がれる。第四話「姉と妹」(谷口恒平監督)で姉の恋人と姉妹を演じるのは望月 歩と青山美郷と中田青渚。一つ屋根の下で繰り広げられる姉と妹と姉の恋人の微妙な三角関係を描く。

工藤阿須加(高山聡役)コメント

橋口監督とはいつかご一緒したいと思っていたので、とても光栄でした。
僕が演じた高山はカスタムドールが趣味で、人形と向き合ったときに初めて自分を知ることが出来た人間です。人には色んな出会いがあって、それぞれ嗜好があって、それは日常に溢れている。人の心が動く瞬間は見ていてすごく面白いですし、スピーディーな展開も見所なのできっと楽しんでもらえると思います。

臼田あさ美(相田美智子役)コメント

短い撮影時間の中で、ひとつひとつ大事に、自分の知らない世界に心の違和感を無くすような気持ちで過ごしました。橋口亮輔監督の作品に参加できたこと、監督の演出を感じられたことは、これからも私の中で特別なものになります。第一話「心の容れ物」楽しんで頂けたら幸いです。よろしくお願いします。

萩原利久(隆司役)コメント

とてもデリケートなテーマでしたが、なんだか笑ってしまう楽しい台本でした。
現場では木竜さん、三浦監督と1つのセリフ、1つの動きまで細かく細かく話しながら撮影していきました。
こんなことあったなぁ、こんなやついるのか〜 くらいの優しい目で観てもらえたら嬉しいです。
ぜひ、観てください。

木竜麻生(香苗役)コメント

短い時間の中で大きな出来事が起こるわけではないけれど、本人たちにとってはとても切実な問題にフォーカスしたお話です。男の子だけじゃなく女の子も、あまり口には出さないけど興味があったり、わからないけどわからないと言えないとか、なかなかここまで本気で間抜けに一生懸命悩んでいる人たちを見られる機会はないので、これから経験する人にも経験がある人にも、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

松雪泰子(青木役)コメント

大九監督の台詞を、一つ一つ大切に紡ぐ様に撮影が進んでいきました。人生の一つのタームを終えた男と女の再会。
美しいロケーションの中、穏やかに優しく浸透していく物語…。ふわりとした、優しい余韻が胸に残る、そんな物語です。素敵な大森さんと丁寧に紡ぎました。お楽しみください。

大森南朋(上田役)コメント

大九監督の作品に出演するのは初めてですが、今回の脚本はセリフが活き活きしていて生々しく、松雪さんと一緒に演じられるのがすごく楽しみでした。現場では安心感のある松雪さんに頼もしさすら感じました。他の「初情事まであと1時間」たちと並んで、この作品がどのように佇むのか、僕らも楽しみです。

望月歩(芳樹役)コメント

「姉と妹」で芳樹役をやらせていただきました、望月歩です。情事の直前を描く作品の中で、姉と妹という少し危ない雰囲気の題材です。その中でも姉妹の考えてることや関係性だったり、その二人と僕の関係だったりを楽しんでいただければ嬉しく思います。是非、ご覧ください。

青山美郷(瑞穂役)コメント

繊細な心の動きが重なり合う台本で、物語の世界に吸い込まれました。
今回、共演させていただいた望月歩さんと中田青渚さん、そして谷口監督の素晴らしい感性に沢山心が動かされ、とても刺激的な時間でした。

中田青渚(菜摘役)コメント

「この二人がこうなるんだろうな」という作品が他の話では多いと思うのですが、 「姉と妹」は主人公の芳樹が姉と妹、どっちとくっつくかという三角関係のドキドキ感が見どころだと思います。 ぜひこのドキドキを味わってもらえると嬉しいです。

ドラマ『初情事まであと1時間』(全8話)
【放送】
●2021年7月22日(木)よりMBS・テレビ神奈川で初回放送開始
●チバテレ・テレ玉・とちテレ・群馬テレビで順次放送
【配信】
●TVer、MBS動画イズム、GYAO!で見逃し配信1週間あり(全8話)
●TELASA&J:COMオンデマンドほかにて見放題独占配信(全12話)
©「初情事まであと1時間」製作委員会