映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』が自身の役どころや「リカ」の魅力を語った。

原作は第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、累計65万部を突破した五十嵐貴久の超人気サイコスリラー小説「リカ」シリーズの「リターン」。主演は、ドラマに続き“美しき魔性”高岡早紀。衝撃的なセリフ、誰もが目を奪われてしまう振り切った演技で、「リカ」ワールドへ引き込んでいきます。幼い頃から愛に恵まれなかったリカは、夫像、結婚像、家庭像に少女のような憧れと純粋さを持つ、自称28歳の女性。運命の男性に出逢った時、彼女のピュアな愛情は炸裂し、愛する人を手に入れるためなら手段を選ばない最恐の“純愛モンスター”と化していく。その狂気の愛のたどり着く先はー。

マッチングアプリでリカ(高岡早紀)をおびき寄せる刑事・奥山役に市原隼人、同僚の刑事コンビを内田理央&佐々木希が演じ、リカとの直接対決の行方にも期待が膨らむ。奥山役を演じる市原隼人は、初主演映画『リリイ・シュシュのすべて』から今年でデビュー20周年。見事に大人の色香を漂わす役者として、幅広いジャンルの映画やドラマに出演し、その魅力に注目が集まっている。2021年に入ってすぐに映画『ヤクザと家族 The Family』『太陽は動かない』と2本の出演作が公開。『ヤクザと家族 The Family』では、10代の不良から20代の若いヤクザ、さらには 30代の苦労する生活者と3つの時代を見事に演じ分け、強烈なインパクトを残し、4月のドラマ「殴り愛、炎」では、真っすぐがゆえにタガが外れた恋のライバルを熱演、その演技の振り幅の広さが話題になった。

本作では、リカの宿敵であるはずの警察官でありながら、次第にリカに惹かれていってしまう“運命の相手”を演じている。今回挑む、リカの新たな運命の相手であり、刑事という宿敵でもある奥山役について「常に迷いの中で生きている男。常に逡巡している男が奥山」と話す市原。その上で「リカに執着し、迷い続けることが役へのアプローチでした」と、リカを追い詰めながらも「リカ」の中のネガティブな感情に向き合おうとする「奥山」という真面目で責任感のある人間を演じることについて語る。また、「当初オファーをいただいた時に刑事役ということで、リカを追いかけるなど肉体的な演技や、アクションシーンなどもイメージしていたんです。そうしたら完全に精神的な心理戦だったので、「そっちか!」と(笑)リカが飛んだり、壁をよじ登ったり、突然スパイダーマンを観せられているようで笑ってしまいました(笑)自分には勝てないな、と思いました」と笑顔を見せた。

リカについては「本来は、相手の幸せと自分の幸せ、両方を考えるべきだが、リカは「自分の幸せ=相手の幸せ」と考えてしまう」とリカの一方的で偏った考えを分析しつつ、「リカを責め続けることはできなかった。誰もが選択を間違えたらリカになってしまうのではないかと思う」、「もしかしたら、誰もがリカの様な猟奇的な感情を生み出してしまう可能性を秘め、それを隠しながら生きているのかもしれません」と誰もが「リカ」になってしまう可能性があることを指摘し、だからこそ多くの人から受け入れられているのではないかと語る。

そして、「サスペンスなのか?ホラーなのか?純愛物語なのか?理解を越えたリカの存在に笑えてしまうほどに感情を弄ばれる感覚。皆様はリカをどう捉えるでしょうか?」と本作はジャンルに当てはめられない作品であり、人によって見方が全く変わる作品だと話す。「だからこそ、観た後に話さずにいられない、リカという人間を許せるか、許せないか、この作品の在り方を考え、議論したくなってしまう作品」と話す市原。「この作品は悲鳴をあげて観るのか、声高らかに笑いながらコメディとして観るのか、観る方の受け取り方次第で感想が違うと思います。観終わった後に色々な方々とリカの存在や言動について話し合っていただくと、楽しんでいただけると思います」と、メッセージを寄せた。

映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』は2021年6月18日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:松木創
出演:高岡早紀/市原隼人、内田理央、尾美としのり、マギー、佐々木希
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2021映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』製作委員会