アウシュヴィッツ脱走者の報告書<レポート>が12万人の命を救った実話『アウシュヴィッツ・レポート』に各界の著名人からコメントが到着した。

アウシュヴィッツ強制収容所を脱走した2人の若いスロバキア系ユダヤ人のレポートによって、12万人のユダヤ人の命が救われた実話である本作は、スロバキア人のペテル・ベブヤクが監督を務め、第93回アカデミー賞国際長編映画賞のスロバキア代表に選出された。脱走する2人のスロバキア人は、『オフィーリア 奪われた王国』のノエル・ツツォル、新人のペテル・オンドレイチカが熱演。2人を救済する赤十字職員には『ハムナプトラ』シリーズのジョン・ハナーが好演している。監督を務めるのはペテル・ベブヤク。

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

ホロコーストの実態を報告したところで信じてもらえなかったという皮肉は絶対に繰り返すべきではない。本編前のテロップとクレジットのバックで流れる今の発言は見逃さないでください。

小島秀夫(ゲームクリエイター)

ホロコーストという歴史の真実を伝えるために、遺体の記録係を強いられていた二人の若者が、命をかけて現在に遺した「ヴルバヴェツラー・レポート」。それを元に映画化された「アウシュヴィッツ・レポート」は、未来へと命を紡ぐ多くの若者たちに、真実を託すために遺されたものだ。本作を劇場で観て、彼らの記録(レポート)を記憶として繋いで欲しい。

荻上チキ(評論家/ラジオパーソナリティ)

足取りが、全身が、重くなるほどの描写。観てから進め。でなければ、次の過ちを止められない。

水道橋博士(芸人/タレント)

この映画が伝える記録を世界は忘却してはならなことを記憶せねばならない。そのためには、この、この世の地獄をまず目を逸さず観ることだ。そして世界中に伝え残すことだ。

森達也(映画作家)

通常ならテーマ音楽が鳴り響くラストクレジット、多くの言葉が延々と積み重ねられる。とても明快なメッセージだ。これは昔話ではない。今につながっている。まったく同感。だからこそ思う。加害された彼らはイスラエルを建国し、今はパレスチナの民を加害している。
救いのない連鎖が続く。そこで本作の冒頭に立ち返る。過去を忘れる者は必ず同じ過ちを繰り返す。問題は忘却だけではなく記憶のありかただ。

鎌田實(医師/作家)

世界が騙されていた。まさか、これほどひどいとは。実態をメモして、若者が脱走。ナチスの殺人工場を止められるか。勇気と正義の戦い。手に汗握った。すごい!

古舘寛治(俳優)

地獄は人間が作る。知らないフリをしてはならない。「忘れるな!」そうこの映画は叫んでいる。冒頭の言葉こそ、見終わって忘れてはならない。

映画『アウシュヴィッツ・レポート』は2021年7月30日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
監督・脚本:ペテル・べブヤク
出演:ノエル・ツツォル、ペテル・オンドレイチカ、ジョン・ハナー
配給:STAR CHANNEL MOVIES
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