第34回東京国際映画祭〈ポスター〉解禁！ビジュアル監修はコシノジュンコ

今回解禁されたビジュアル
撮影：伊藤彰紀（aosora）

10月30日（土）より開催される第34回東京国際映画祭のポスタービジュアルが解禁された。

昨年まで、蜷川実花の写真をあしらったデザインでポスターを展開してきたが、今年からは日比谷・有楽町・銀座エリアへの移転や部門の改変などもあり、東京国際映画祭が新たに生まれ変わることを踏まえて、ポスタービジュアルもこれまでにはない人をフィーチャーしたものとなった。

このビジュアルを手掛けたのは、世界的に著名なデザイナーのコシノジュンコ。コシノ自身が作った伊藤若冲のニワトリの画をモチーフにした衣装をまとった女性が風を切って歩いていくイメージで作り上げた。

今年の東京国際映画祭の大きなテーマの1つとして「越境」というコンセプトがあり、コロナ禍によるコミュニケーションの断絶、男女差別、経済格差、国際紛争、色々なボーダーが世界にはある中で、そういったものを乗り越えて、さらにその先にある映画の姿を観てもらいたいという思いがあり、そういったコンセプトをビジュアライズした。

コシノジュンコ

コシノジュンココメント

映画祭は憧れなので、今回のお話を頂いたときはびっくりもしましたがとても嬉しかったです。今回のビジュアルはかっこいい女性が、コロナも吹っ切れて、前に向かう、風を切って向かうというイメージが今回の東京国際映画祭のある意味でのビジョンでもあるかと思いました。そういう意味で、理屈ではなく、見てわかるというような、風を切って歩いて行くというような、そういったイメージで作りました。

安藤裕康（東京国際映画祭チェアマン）コメント

コシノジュンコさんとは、これまでもパリ、ニュ－ヨーク、アジアの国々など世界中のあちこちで仕事をご一緒してきましたが、その国際感覚の豊かさと前向きなエネルギーにいつも圧倒されてきました。そういうコシノさんにこのたびデザインを担当頂くことになって、東京国際映画祭が国際色を一段と強め、ステップアップしていければと思っています。