『総理の夫』の完成披露試写会が9月8日(水)に都内で行われ、田中圭、中谷美紀、貫地谷しほり、工藤阿須加、松井愛莉、嶋田久作、片岡愛之助、岸部一徳、河合勇人監督が登壇した。

原田マハの20万部超えのベストセラー小説「総理の夫 First Gentleman」を映画化した本作。近い将来の日本、42歳で史上最年少にして史上初の女性総理が誕生。鳥類学者であるその夫は、ある日突然総理となった妻を微力ながら支えようとするものの、史上初のファーストジェントルマンとして自らも担ぎ上げられてしまい順風満帆であった夫婦生活は結婚10年目にしてまさかの激変する―。主人公・“総理の夫”には田中圭、もうひとりの主人公・“史上初の女性総理”には、主演映画としては5年ぶりとなる中谷美紀。

日本初の女性総理大臣の夫を演じた田中は、本作のオファーを受けた時の事を「中谷さんと夫婦役ということで緊張しました。ハラハラしていました」とコメント。しかし、中谷からは「どういう意味ですか?」とツッコミが入り、これに「悪い意味じゃないんですけど、怒られると思ってました(笑)」と答えた田中に中谷は「ほら、悪い意味じゃないですか(笑)」と息の合ったやり取りを見せた。

一方で中谷は「一人の女性として共感して演じさせていただきました」とそのキャラクターについて語り、「本当に居心地のいい現場で、田中圭さんが役柄ではとても脇が甘いんですけど、現場ではとても頼もしくて、優秀な助監督のようで頼りにしていました」と称賛した。

そんな田中は「何もしない主人公ってなかなかいなくて、台本を読んで嬉しかった」と振り返りつつ、「いまだに後悔しているのが…」と明かしたのが、衣装合わせの際に河合監督とのやり取りで、「『脚本を読んでどうでしたか?』と言われて、『何もしない主人公で嬉しいです』って言っちゃったんです。やる気ないという風に捉えられてるんじゃないかなと…一瞬な変な空気になった」と言い、これに河合監督は「いやいや、そんな風には思わなかったです」と返し、田中は安堵の表情を浮かべた。

また、撮影現場では関係ない話ばかりしていた」という貫地谷は「田中さんと中谷さんと、3人で栄養の話をしていました」と明かし、中谷も「貫地谷さんと私がサプリメントオタクなんです」と振り返った。さらに、中谷が「しほりちゃんからサプリメントを圭くんに(あげた)」と明かすと、貫地谷の「どうですか調子は?」という問いに田中は「超いいですよ」と答える場面も。

最後に田中は「楽しく見ていただける2時間になると思います」と本作をアピールし、映画の内容にちなんで“マニフェスト”として「次、鳥類研究所の役をやるときがあれば、インコに嫌われないような役作りをしていきたいと思います」と語り、イベントを締めた。

【写真・文/編集部】

映画『総理の夫』は2021年9月23日(木・祝)より全国で公開!
監督:河合勇人
出演:田中圭、中谷美紀、貫地谷しほり、工藤阿須加、松井愛莉、木下ほうか、長田成哉、関口まなと、米本学仁、国広富之、寺田農/片岡愛之助/嶋田久作、余貴美子、岸部一徳
配給:東映、日活
©2021「総理の夫」製作委員会