『総理の夫』の“東京⇔パリ”2都市生中継舞台挨拶が10月4日(月)に丸の内TOEIで行われ、田中圭、中谷美紀が登壇、さらにフランス・パリにいる原作者の原田マハがリモートで登場した。

原田マハの20万部超えのベストセラー小説「総理の夫 First Gentleman」を映画化した本作。近い将来の日本、42歳で史上最年少にして史上初の女性総理が誕生。鳥類学者であるその夫は、ある日突然総理となった妻を微力ながら支えようとするものの、史上初のファーストジェントルマンとして自らも担ぎ上げられてしまい順風満帆であった夫婦生活は結婚10年目にしてまさかの激変する―。主人公・“総理の夫”には田中圭、もうひとりの主人公・“史上初の女性総理”には、主演映画としては5年ぶりとなる中谷美紀。

緊急事態宣言が解除され、100%満席となった会場を見渡した田中は「すごいですね。いっぱい!嬉しい!ってなりますね」と笑顔で挨拶し、会場からは大きな拍手が寄せられた。周囲からの反響を聞かれた「友達が結構見に行ってくれた」と良い評判が寄せられているという田中。中谷は「(田中が演じる)日和くん、理想の夫なのではないかと思いますし、実際にそういうお声をいただきました」と明かすと、「ちょっと素が出ちゃいましたよね」と冗談を交えて答え、「ウソで~す!」と会場を沸かせるなど和気あいあいとしたムードで行われた今回の舞台挨拶。

リモートで中継が繋がったパリの原田は、田中の演技に「すごい素敵でした。田中さんの優しいところとか、おちゃめなところとか、アワアワするところとか、私の思い描いてきた日和の姿に近い感じがしました」と絶賛。これには「嬉しいです」と笑顔の田中だが「素が出たのかなと思っています」と再び冗談を交え、これには原田も笑いを抑えられない様子だった。

一方で、凛子については「(書いているときに)頭の中で中谷さんを妄想していたので、中谷さんに演じていただくことになったのを伺って“妄想がリアルになるの!?”ってびっくりしましたし、とてもうれしく思いました」と明かした原田に「ありがたいことです」と恐縮しきりの中谷。

そんな2人に原田から「撮影を通して新しい発見は?」という質問が投げかけられると、「気品高いイメージがあるので、なんてしゃべりかけようかなと不安だった」と中谷のイメージを語る田中は「意外とおとぼけさんなこと言ったりします。かわいらしい」と“新たな発見”があったことを明かした。

一方で中谷は「(田中が)とても空気の読める方で。雰囲気を自然に作ってくださる」といい、「自然に凛子の気持ちになれたんです。いい本があって、いい監督がいて、いいスタッフがいて、いい共演者がいると、自然にその役にさせていただけるんだなと改めて学びました」と称賛した。

【写真・文/編集部】

映画『総理の夫』は全国で公開中!
監督:河合勇人
出演:田中圭、中谷美紀、貫地谷しほり、工藤阿須加、松井愛莉、木下ほうか、長田成哉、関口まなと、米本学仁、国広富之、寺田農/片岡愛之助/嶋田久作、余貴美子、岸部一徳
配給:東映、日活
©2021「総理の夫」製作委員会