『護られなかった者たちへ』の初日舞台挨拶が10月1日(金)に新宿ピカデリーで行われ、佐藤健、阿部寛、清原果耶、瀬々敬久監督が登壇した。

作家・中山七里の傑作小説を映画化した本作。全身を縛られたまま“餓死”させられるという、異様な手口の連続殺人事件が発生。捜査線上に浮かび上がったのは、過去に起こした事件で服役し、出所したばかりの利根。刑事の笘篠は利根を追い詰めるが、決定的な証拠がつかめないまま第三の事件が起きようとしていた―。なぜ、被害者はこのような無残な殺され方をしたのか?利根の過去に何があったのか?さまざまな想いが交錯する中、やがて事件の裏に隠された、切なくも衝撃の真実が明らかになっていく―。主人公・利根役に佐藤健、彼を追う刑事・笘篠役を阿部寛が演じるほか、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都ら豪華演技派キャストが集結。

台風による影響で悪天候となった公開初日だが、佐藤は「大丈夫ですか?寒くないですか?」と気遣いを見せたが、MCから完成披露試写会の日や、本作の撮影時も雨が降ったことを告げられると「そうですか?」ととぼけた様子の佐藤。阿部に追われるシーンでも「いいシーン撮れましたよね、雨のおかげで。雨で中止かなと思ったら、逆に活かしていいシーンができてよかったと思います」とコメント。

今回11年ぶりの共演となる佐藤と阿部だが、「少しでも成長した姿をお見せしたいという気持ちもあった」という佐藤に、「十分成長していて。キャンペーンをやっている中でも立派になられた」と大絶賛の阿部。その阿部について、「LINEとかされるんですか?」と公開直前イベントで質問をぶつけていた佐藤。今回のイベントでは、その日に佐藤と阿部がLINEを交換したことが明かされ、その後のやり取りで「お願いしますの後にぴえんの顔文字がついてました」と明かした佐藤、これに阿部は「なんだったらもっと」と返し、会場の笑いを誘った。

また、“コロナが落ち着いたら何をしたい?”という質問に「まずは『護られなかった~』のみなさんと食事に行きたい」という佐藤、阿部も「それが一番ですね」と撮影中は食事を共にできなかったことが心残りである様子だった。

続けて、“食事、睡眠、趣味の時間で一つだけ護りたいものは?”という質問に「睡眠」と答えた佐藤は「人はたくさん寝て、健康でいることが一番大事だと思います」とコメント。一方で「睡眠も寝れるんだけど落ち着けなくて3~4時間になっちゃう。趣味もあまり持ってない」と“どれも護れない”という阿部は、これまでの趣味について「一回釣りをやりだしたんだけどやめた。船酔いして…」と苦笑。「全部護りたい」という清原は「趣味がいくつかあるので」と答えると、佐藤にその趣味の内容を聞かれ「ギター、ウクレレ、油絵、観葉植物を育てたり、本を読んだり」と次々と飛び出し驚かせた。

さらに、今後再び共演したい人について清原は「阿部さんと佐藤さんと家族の話をしてみたいです。穏やかな家族の話」と答え、阿部は「僕はどんなお父さんがいいですか?コミカルなお父さん?それとも厳しいお父さん?」と問いかけ、これに清原は「コミカルなお父さんがいいです!」と笑顔を見せた。さらに佐藤は「こんな妹いたらどうなんでしょうね。彼氏とか連れてきたりして、怒ったりするんですかね。いいですね」と想像しながら笑みを浮かべていた。

最後に佐藤は「社会が、世の中が少しでも良くなるようにと祈りを込められています。みなさんの明日が今日よりも素晴らしいものであることを願っています」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『護られなかった者たちへ』は2021年10月1日(金)より全国で公開!
監督:瀬々敬久
出演:佐藤健、阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都、永山瑛太、緒形直人
配給:松竹
©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会