歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー『最後の決闘裁判』のポスタービジュアルと場面写真が解禁された。

名匠リドリー・スコット監督が、マット・デイモンとベン・アフレックが24年ぶりにタッグを組んで参加した脚本を映画化した本作は、史実としていまだに真相不明なフランス最後の決闘裁判を、事件を告発した被害者(ジョディ・カマー)、被害者マルグリットの夫(マット・デイモン)、訴えられた容疑者(アダム・ドライバー)の、登場人物3人の視点で描く。マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、そして2019年にエミー賞主演女優賞を受賞した注目の演技派女優ジョディ・カマーという豪華キャストを迎え、歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー。“本当に裁かれるべきは一体誰なのか―”。 

今回解禁されたポスタービジュアルでは、女性が声を上げることのできなかった時代に立ち上がり、裁判で闘うことを決断した勇気ある女性マルグリットを演じた新星ジョディ・カマーが中央に配されている。カルト的人気を獲得しているテレビシリーズ『キリング・イヴ/Killing Eve』でのヴィラネル役で、2019年のエミー賞主演女優賞(ドラマ部門)および英国アカデミー賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞。現在公開中の『フリー・ガイ』では〈ゲームの世界〉と〈現実の世界〉で全く異なる一人二役を演じ、その魅力を炸裂させている。また次回作もリドリー・スコット監督の『Kitbag(原題)』にホアキン・フェニックスとの共演が決定している大注目女優だ。

そんな彼女が本作で演じるのは、14世紀フランスを生きる騎士ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット。カルージュの旧友ジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー)に乱暴されたと訴えるが、彼は無実を主張し、目撃者もいない。真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられるも、もしも夫が負ければ、マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるという役柄である。

史実としていまだに真相不明なこのフランス最後の決闘裁判には、歴史的には男性側の視点でしか記録や資料が残されておらず、これまで抜け落ちていたマルグリットの視点を描くために、マットとベンは女性の脚本家が必要だと考え、『ある女流作家の罪と罰』で第91回アカデミー賞の脚色賞にノミネートされた脚本家ニコール・ホロフセナーがチームに参加。さらに「この3人の脚本家に会議に招待されて、意見を聞かれ、どうしたいのか、どう感じるかということを聞かれ、それをとても大事にしてもらった」と、ジョディも積極的に脚本会議に参加したことが明かされている。

事件を告発した被害者マルグリット、被害者マルグリットの夫カルージュ、訴えられた被告ル・グリの3人の視点で描く構成となっている本作。マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレックという演技派豪華キャストもさることながら、「自分のキャラクターを演じるだけでなくて、まずマットの視点の中にいる彼女を演じる。そして今度はアダムの役の視点の中にいる彼女を演じる。そして最後に自分自身をその全体性を理解しながら演じる。そしてそのどれも他があるということを悟られてはいけない。観客にそれが事前に知られてもいけない。それはものすごい才能を求められ、そうできたことがとてもすばらしく、力強い結果を生んでいる。この映画がうまくいくもいかないもすべてジョディの演技にかかっているということ。針の穴を通すような演技の力!」とベンを唸らせるほどのジョディ。

「それぞれの視点において、観客がキャラクターの語っていることを本当に信じられるということがとても重要であり、そのように演じることがわたしたちにとっても楽しいことでした。時には頭が少しクラクラにもなりましたよ。3つの異なる視点を、すべて同じ日に撮影することもありましたから!」と尋常ではない集中力を要する現場だったことをジョディも明かしている。

本ポスターは、挑むような毅然とした立ち姿が印象的なマルグリットを中心に、カルージュ、ル・グリ、そして彼らの運命を揺さぶる主君ピエール伯(ベン)がその周りを取り巻き、暗雲立ち込める背景が決闘裁判の行く末を案じさせるビジュアルとなっている。甲冑に身を包んだ二人の“最後の決闘”シーンも見逃せない。

映画『最後の決闘裁判』は2021年10月15日(金)より全国で公開!
監督:リドリー・スコット
出演:ジョディ・カマー、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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