『ひらいて』の完成披露イベントが10月4日(月)に池袋HUMAXシネマズで行われ、山田杏奈、作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、芋生悠、首藤凜監督、原作者の綿矢りさが登壇した。

女性から圧倒的な支持を得る芥川賞作家・綿矢りさが、高校生による禁断の三角関係を描き、人間の根源的な愛を問う文芸少女のバイブルとなった小説「ひらいて」を、弱冠26歳・新進気鋭の若手監督・首藤凜が脚本・監督を務めて映画化。恐れを知らない女子高生の熱い恋心が、勢いあまり、意中の彼の恋人にまで向けられる、エキセントリックでありながらも切実な純愛を描き、いかなる恋愛映画も及ばなかった境地に行き着く、青春映画の系譜を飛び越えた本作。主人公の女子高生・木村愛役を山田杏奈が演じる。

首藤監督が10年前に出会った原作をが映画化したという思いがこもった本作。抑えのきかない自らの恋心をもてあまし、周りを巻き込みながら暴走する激情を表現した主演の山田は「かなり突拍子もない行動をしたり、思い切った行動をする子なので、最初に本を読んだ時に“どうしよう、分からないかもしれない”と思った」と振り返った。

山田演じる愛が“恋焦がれる相手”のたとえを演じた作間は、本作が映画初出演だが、撮影前には「WEBで」調べこんだという。さらに実際に撮影に入ると「すごい活躍されている方々なので、撮影中はずっと圧倒されてました」と振り返る作間だが、「そうは見えなかった」「堂々と毎日を」と芋生と山田が言うと、作間は「めちゃくちゃ隠してました!」と明かした。そんな作間は自身の撮影がない時間も現場にいたという作間は「得られるものは全部得ておこうと思ってたくさん見させていただきました」と撮影に臨んだことを明かした。

舞台挨拶では、タイトルにちなんで“最近「ひらいた」ことは?”という質問に「20歳への扉」と答えた作間。9月30日に19歳の誕生日を迎え、「本格的に20歳が近づいてきたなと。4年前から楽しみしている」という作間だが、誕生日には「いろんなところで欲しいものを言っていた」と希望していたコーヒーメーカーを親からもらったことを明かしたが、さらに自身が所属するHiHi Jetsのメンバーからもコーヒーメーカーをもらい、「2台並べてる。用途が違うやつだったので助かった」と笑顔を見せた。

最後に山田は「今までにないくらい追い詰められたし、自分自身すり減らしながら向き合った役だったので、それが出ているといいなと。作間くんも、芋生ちゃんも一緒にお芝居をさせていただいて、あの時にしか生み出せなかったものがたくさん詰まっていると思うので、それがみなさん一人一人に届いて新しい感情を生み出すといいなと思っています」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『ひらいて』は2021年10月22日(金)より全国で公開!
監督・脚本:首藤凜
出演:山田杏奈、作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、芋生悠、山本浩司、河井青葉、木下あかり、板谷由夏、田中美佐子、萩原聖人
配給:ショウゲート
©綿矢りさ・新潮社/「ひらいて」製作委員会